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2009年10月3日 土曜日

近況――あいかわらず外人が抜けません

 旅行記にも書いたように、適応するのに時間がかかるわりには、一度適応すると過剰適応する癖のある私は、1か月たってもまだ外人がなかなか抜けません。

 たとえば、昨日、雨がしょぼしょぼ降る寒い日で、道行く人はみんな厚手のジャケットやパーカを着て、下も長袖なのに、ひとりタンクトップで秋葉原を歩いていたのは私です。だって、ヨーロッパの寒さに体が慣れてしまって、この程度の寒さじゃ歩いてると汗だくになるんだもん! それに気温が低くても、日本は湿度が高いんですぐ汗ばむんだよね。
 だから上にもう1枚カットソーを着てたんだけど、暑くて暑くて脱いじゃって、それからバスに乗ったらギンギンに冷房が入ってたんだけど、それでも露出した肌が寒いなんてぜんぜん感じなくて、涼しくて気持ちいいなーなんて。あー、私は寒さも暑さも苦手だけど、どっちかと言えば夏型で冷え性です。だから夏でも手足がスースーするのなんてしょっちゅうなのに、それがぜんぜんなくなってしまった。
 そう言えば、秋のこういう日に真夏のような格好で歩いてる白人見てあきれたことあったけど、あれとまったく同じじゃないか! あれってやっぱり食生活の違いだったのね、と、変に納得。

 はい、あいかわらずヨーロッパの食生活引きずってます。まだ日本食になじめない(笑)。だいたい私はもともとが、白いご飯嫌い、生の魚嫌い、寿司嫌い、醤油も和菓子も嫌いっていう非国民ですけど。なんかこういうと偏食みたいだけど、実は子供のころは偏食がひどいのは弟で、私はべつに嫌いなものってなかったのよ。ただ何も食べないだけで(笑)。(極端な虚弱児だったので、何か食べるとすぐに気持ちが悪くなったり、お腹が痛くなったり、歯が痛くなったので、食べること自体が嫌いになった)
 それが好き嫌いが激しくなったのは、むしろ大人(30才ぐらい)になって、自炊するようになって、変に知恵が付いてきてからだ。それまでは出されたものをただ食べていたけど、自分で金払って、自分で作るようになると、なんでお金出してまで、こんなもの食べなきゃならないの?と思うようになったんで。だってさー、日本の米ってネチャネチャして甘いし、醤油なんて臭いもの、無理して食う必要ないじゃん。
 醤油が臭いと言うと、日本人は首をかしげるでしょうね。そのくせ東南アジアのあれなんて言ったっけ? 魚醤か? あれは臭いと言うんだからね。似たようなものじゃん! 多少臭いが違うだけで。いや、本当に毎日食べてるとわかんないのよ。日本人は生まれたときから毎日食べてるからわからないだけ。それに気づいたのはロンドンに1か月いて戻ってきたときで、帰りの飛行機の中で、ぷーんとなんとも言えない悪臭があたりに充満したので、びっくりして「なんだ、なんだ!? 毒ガス攻撃か?」と思ったら、おばさんたちがせんべいを食べていただけだった。せんべいがこんなに鼻が曲がるほど臭いなんて知らなかったよ! 気になったので、しょっちゅう海外へ行く友達(日本人、しかも完全な和食党)に聞いたら、やっぱり「醤油は臭いよ。海外から日本に戻ってくるとわかるんだよね」と言うから本当だ。

 いや、私も醤油で味付けした料理は平気で食べるし、好きなものもいっぱいあります。しかしあの原液を付けて食うってのは、ちょっと無理。だから、醤油付けて食うようなものは何も付けずに食べてます。冷ややっこはドレッシングかけて食べるし(笑)。とにかく、そういう目で見ると、日本食って、「これが本当に人間の食べ物か?」と疑いたくなるようなゲテモノが多くて、外人で日本食好きっていう人たち(もちろんアンドレ夫妻も)って、すごいと感心しちゃう。
 だからうちには炊飯器もないし、醤油なんて小瓶で1年保ちます。だけど塩コショウはすごい勢いで消費する。
 我ながら私、日本人じゃないなー。もうさんざん「ガイジン、ガイジン」言われたので慣れましたけどね。

 でも、こういう話をすると、「鈴木さんってすごい偏食なのね」とあきれられるけど、それは日本食に限った話で、外国(西欧のみ)行けば、なんだってうまいうまいと食べられるし、日本食が恋しくなったりもしないし、べつに偏食と違うと思う。実際、私の友達でも、大の大人なのに野菜嫌いとか、魚やトリいっさいだめだとかいう人が多いけど、私は食べられないものってそんなにないもん。
 どうしてもだめなのは、内臓のたぐいと肉の脂身と生ものだけだな。要するにグニュッとした食感が苦手なわけ。そのくせ、もろに内臓を連想させるし、グルメでもけっこう食べられない人が多い生牡蠣なんかはぜんぜん平気。ただ、あれってくちゃくちゃ噛むものでもないし、つるっと飲み込むだけで「あんまり味しないなー」とは思うけど。


 お話変わって、遊び呆けてきた報いに、帰ってきたらめちゃくちゃ忙しい。大学は始まるし、おまけに後期はコマ数が増えちゃったし、例の頓挫した翻訳に急に買い手がついて、出版の話が持ち上がるし。
 そういや、あの翻訳のこと書かなかったっけ?(検索したが見つからない) えー、手短に言うと、弟から頼まれた翻訳が脱稿直前に出版社都合で流れ、ほとんどまる1年かけた仕事が契約の半額の「慰謝料」しかもらえなかったので、私は大いに腐っていたのだ。時給換算したら100円ぐらいにしかならなかったよ。うちの店の儲けと同程度か(苦笑)。ただ、弟も責任感じたらしく、つてをたどって売り込みに駆け回ってくれて、どうにか出版社が見つかったのだ。
 だけど、すっかりふてて途中で放り出してあったので、本当に出版するとなると大幅に手を入れたり、あれやこれやしなきゃならなくて、また来春まで遊ぶ時間はぜんぜんなくなりそう。

 というようなグチをヴァレリーに言ったら、「仕事増えて良かったじゃない。おめでとう!」とか祝福されてしまった(笑)。あ、そか。普通の人はそう考えるんだな。「働くぐらいなら貧乏のほうがまし」と考えて、自発的フリーターになった私は、ちょっと目が覚めたが、やっぱりだるい(笑)。そんなわけで、日記の更新もまた遅れるか、逃避のために書きまくるかのどっちかになりますのでよろしゅう。

2009年10月9日 金曜日

パリのアパルトマンの夢のはなし

 海外旅行に行くと、やはり強烈な体験だからか、帰国後もしばらくの間、外国にいる夢を見る。それが旅行中の記憶を切り張りしてめっちゃくちゃに混ぜ合わせたもので、夢ってものがどうやって作られるかがよくわかっておもしろいんだが、今回は連日仕事で疲れているせいか、ほとんど夢を覚えていなかった。でも昨夜は偶然午前4時に目覚めて、はっきり覚えていたので、あわてて枕元の「夢ノート」に書き記したもの。
 ただ、夢って起きた瞬間は「すげー、おもしれー!」と思うんだけど、目が完全に覚めてみると、べつにそれほどおもしろくもないんだよね(笑)。よってこれもたいしたことないけど、まあ記録として。ちなみにカッコ内は起きてる私の突っ込み。

 夢の中で私はフランスの海岸にいて、観光船から下りたところ。(船にはいっぱい乗ったが、もちろんフランスでは乗ってないし、海岸なんて行ってない。だけど、夢の中ではこれは現実だと確信している)
 場所はリアス式海岸みたいに、切り立った崖が入り組んでいるところ。ちょうど夕暮れ時で、振り返って海を見ると、高い崖の間から、この世のものとは思えないような色の夕焼けの光がいっぱいに差し込み、なんとも言えず美しい。こんなに印象的だったのに、なんで日記に書かなかったんだろ? (今はフランスにいるはずなのに、半分は現実を認識してるのが変) また『指輪物語』だが、ラストシーンのグレイヘイヴンの港を思わせる風景だ。
 だけど、さすがに大陸の気候は過激だ。とにかく風が強く、岸のすぐそばでも1メートルぐらいの高さの竜巻が海から伸び上がっている。(いくらなんでもそんなことないって!)

 景色に見とれているあいだに、つるべ落としに日が暮れて、たちまちあたりは真っ暗。帰らなくちゃと思ってひとけのない道を歩いて駅へ向かうが、途中で道が二股に分かれている。あれー、どっちだっけ?
 ちょうど日本人らしい長い黒髪の若い女性が通りかかったので、「すみません。駅はどっちですか?」とたずねる。女の子は指さして教えてくれるが、やっぱり私が思っていたのとは逆の方向だった。それでいっしょに歩き始めたのだが、なぜか彼女はものすごい早口の英語でしゃべる。私は日本語で話しかけてるのになんか変。そこで「しまった! 日本人じゃなかったのか」と気づき、“Are you Chinese?”と聞いたら、やっぱり日本人だと言う。ますます変。
 なんか変な人だが、ひとりで夕食を食べるのもわびしいし、いっしょに食事をしないかどうか聞いてみよう。時計を見ると今10時。終電は12時だから、1時間ぐらいならいられる。(終電って何の? どこへ帰るつもりなんだろう?) 「いっしょに食事でもどうですか?」と聞くと、やっぱりすぐに帰らないとまずいと言う。そうか、それなら私も帰ろう。

 着いたのは駅じゃなくてバス乗り場。たしか私はここへはバスで来たはずなのだ。ところがバスはちょうど出てしまったところだった。しかたなくバスを待つがいつまでたってもこない。バスは黒塗りのリムジンバスなのだが、来たと思って見ていると、ロータリーを一周したところで、黒塗りのタクシーに変わってしまう。(???) タクシーなんてとても高くて乗れない。しょうがないから次のを待つが、次のバスもやはりタクシーに化けてしまう。バスを待っている他の人たちもイライラした様子だ。
 こんなことやってたらマジで帰れなくなる(「帰れなくなる」というのは、この旅行中、つねにあった不安なので、それを反映していると思われる)、と思って必死でキョロキョロしたら、メトロの入口らしきものがある。なんだ、電車あるんじゃないと思って、連れの女の子といっしょに、階段を降りていく。この階段がまた、とてつもなく長い。すると、電車の音が聞こえてきたので、乗り過ごしては大変と、大急ぎで階段を降りる、というか、すべり降りる。というのも、途中から段がなくなって、すべり台みたいな斜路になっているのだ。
 着いたところは大きな駅のコンコースだ。自分の乗る電車を捜して掲示板を見上げると、路線図があったが、なぜか「東西線」と書いてある。それも日本語で。ロゴもデザインも東京の地下鉄のそれだ。もちろん路線の形はまったく違うし、駅名は聞いたこともないフランス語だが、なぜか中野が起点になってるし! そうか、ここから地下鉄で西葛西に帰れるのか。(さすがに夢の中でも半信半疑)
 「それにしてもなんで東西線なんだろうね?」と連れと話していると、隣にたっていたフランス人の男性(ハンサムな中年)が、流暢な日本語で教えてくれる。なんでもこのメトロを作った人が日本人の技術者の教えを受けて、その人が東西線を作った人だからなんだって。なるほど。(なるほどじゃないだろ!) 「日本語お上手ですね」と言ったら、「日本人の先生に習いました」と言う。なるほど。(だから、何がなるほどなんだって!)

 とにかく地下鉄に乗って家に帰ってきたのだが、そこはまったく見知らぬマンション。どこにあるのかもわからないが、メトロに乗っていた時間や、あたりの風景からするとなんとなくパリのような気がする。しかも、なぜかそこにアンドレの一家と私の家族がいっしょに住んでいる。おまけにうちの猫たちの他にもいろんな動物が同居しているようだ。弟は猫しか好きじゃないし、アンドレのところではペットは飼っていなかったのに、ちょっと会わないうちにずいぶん変わったものだ。(ていうか、驚くポイントがそこじゃないように思うが)
 得体の知れない動物がいろいろいたのだが、覚えているのはウサギだけ。猫ほども大きい凶暴なウサギで、私に噛みついて逃げた。
 しかし、玄関ホールの横の部屋を見ると、父がプラモデルで1メートルぐらいの高さの五重塔を作っているし、なんだかいろいろ変だ。

 とりあえず、私はこの「新居」の自分の部屋に案内してもらう。これがまた広い! 一部屋なのに、西葛西のうちより大きく、縦に細長い形をしている。でも、日本のマンションみたいに無味乾燥な真四角じゃなくて、カクカクと折れ曲がった不思議な形で、こっちのほうがずっと高級感がある。(この辺は明らかにヴァレリー=アンのアパートの感覚) 天井は高いし、家具も内装も豪華だし、薪をくべる本物の暖炉もある。(これはアンドレのうちにもあった) ちゃんとしたシステムキッチンも付いている。これならうちよりずっと住み心地がよさそう。
 途中のアルコーブにエミリーの小さなベッドがある。どうやらこの部屋は今はエミリーが使っているらしい。でも奥の巨大なダブルベッドは私のものだ。
 ここに住めると思っただけでうれしくなった私は、さっそく掃除を始める。あっちこっちに綿ぼこりが落ちてたり、蜘蛛の巣がはってたりして、けっこう汚れてるのだ。(これもヴァレリー=アンのアパートの記憶。さすがにこれほど汚くなかったが)

 しかし、この部屋はどことなく変だ。たとえば、ソファの横のサイドテーブルは石垣のようなデザインなのだが、それをじっと観察していた私は、「この石は一度崩してあとから積み上げたものだ」と見抜く。(なぜかここから推理ものみたいになってきて、私は部屋の中の怪しいところを捜しまくる)
 そこでいちばん上の石を引っ張るとやっぱり簡単に取れた。その調子でどんどん石を取り去っていくと、中から猿の頭部が現れた。ミイラみたいだが、まだ生きていてピクピク動いている。さらにその下からは、猿の切断された他のパーツ(ぜんぶ生きている)も出てきた。
 さすがの私も「おえー!」となって、この猿のゾンビをどうしていいのかわからず困っていたら、弟がバケツを持ってきてくれたのでそれに全部入れた。このうちはペットが多いみたいなので、これも飼う気かと思ったが、洗面所へ持っていって、水を入れ、溺死させているようだ。(ゾンビって溺死するのか?)

 これ以外にも2つぐらい、すごい変なものが出てきたのだが、詳細は忘れた。(ここまで書いたあたりで目がはっきり覚め始め、記憶が急速に失われていった。この夢のキモの部分だったのに残念)
 この部屋を以前使っていたのは、ローラというアンドレの娘なのだが(現実にはそんな名前の娘はいない)、彼女が黒魔術に凝っていたらしい。
 普通ならこんなところに住むのはごめんと思うはずだが、こんなすばらしいアパートに住めると思っただけで有頂天の私はまったく気にならず、どこに何を置こうかとか、家具は何を買い足す必要があるかとか、そんなことばかり考えている。

2009年10月18日 日曜日

サッカー日本代表三連戦

 (と言いながら中味はサッカーとあまり関係ない日本人論です)

スコットランド戦でゴールを決め、ガッツポーズの本田圭祐。後ろは惜しいシュートでアシストの森本。どうせならもっと男前の写真を貼りたいのだが、だいたいスポーツ選手というのは試合中はおもしろい顔ばっかりしているので。

 というわけで、10月8日香港戦・10月10日スコットランド戦・10月14日トーゴ戦について書こうと思ったんだけど、まあ、まじめな評論とか分析とかはそちらの専門のサイトを読んでもらえばいいので、例によって、勝手なひとりごとを書かせてもらう。
 しかし、オランダで腹立てて、「もう日本代表なんか絶対見ない!」と息巻いてたのに、つい見てしまったよ。やっぱり本田圭佑が出るかもしれないと思うと見逃せなくて。

 実は私はサッカーファンと言っても、これまで日本選手で本当に好きだった選手っていなかったの。うまいなあとか、いい選手だなと思う人はたくさんいたけど、選手個人のファンってことなかったし、その選手が出てるから見たいという試合もなかったな。
 いちおう中田ヒデだけはさすがに気にして見ていたけど、その前っていうと、釜本までさかのぼってしまう(笑)。(三浦カズの時代はサッカーから遠ざかっていて、まったく見てなかったので知りません)
 でも本田はなぜか気になる。もしかして初めて好きになった日本選手かもしれない。

 実は、ドイツW杯以後、もう今の日本代表にはまったく期待できなくて、YouTubeで海外に行った若手をチェックしていた。それで、オランダの本田とイタリアの森本は、完全に世界レベルの日本人離れしたプレイヤーだと思って、もしかしてこいつらが日本サッカーを変えてくれるかもしれないと期待していた。
 ただ、そのわりに森本には比較的冷淡なのは、えー、プレイ以外のことで悪口言うのは申し訳ないけど、あの顔としゃべり方がどうにも耐えられなくてごめんなさい。あと、私はあらゆる宗教とそのビリーバーが大っきらいなのでそれもある。(森本は創価学会員) じゃあ、おまえの好きな外人選手は耶蘇教徒じゃないのかと突っ込まれるかもしれないが、アメリカとかアイルランドとかイタリア人の一部を除けば、西欧人はキリスト教なんてまったく信じてないし、平均的日本人より宗教心薄いです。でもそういう個人的好みは別として、森本には普通に期待しているし、必ずや日本の主力になってくれるものと思っている。
 でもなんで本田がこんなに気になるんだろ? 前にも書いたように、私はべつに彼が日本人フットボーラーとしてトップだとは(今の時点では)思わないし、ヒデとか釜本みたいなスタープレイヤーには、まだまだ及ばないのに。と考えて、もしかして性格的に似たもの同士だからじゃないかと気が付いた。

 とにかくビッグマウスだの態度でかいだの言われてる本田だが、私はなんでそんなことで非難されるのかぜんぜんわからなくて気の毒に思ってたのだ。だって、私の目から見ると、本田なんて実に謙虚で礼儀正しくて、年のわりに大人だし、性格良さそうなんだもの。それではたと気づいたが、そう感じるのは自分を基準にして見てるからで、もしかして私の基準自体が日本人の基準から大きくずれてますか?
 はい、そうなんですね。私もさんざん言われました。ガイジンだの、社会人失格だの。というグチはちょっと置いといて、ガイジンとして言わせてもらうと、自信があって堂々としてるのって、いちばん好ましい態度じゃない? 少なくともスポーツ選手なら必須条件だと思うので、それを持ってる本田はスターの条件を持っていると私は思うのだが、なぜか日本人はそういう人を嫌うんだよね。
 それもありがちな「根拠のない自信」ならともかく、スポーツ選手なら実績がはっきり数字で出るんだし、実際にそれだけの成績残してるんだから自信持ってなにがわるい?
 だいたい私は、スポーツ選手が試合のあとで、「ファンの皆さんのおかげで勝てました」とか言うのも、すごい嘘くさくて嫌い。だったら負けたらそれもファンのせいかよ、なんて思って。なんで「実力で勝った」と言わん? そういや、オスカーもらって一言“I deserve this.”と言った女優がいたけれど、あんなのも日本だったらこてんぱんに叩かれるんだろうな。アメリカでは大拍手なんだけど。
 そもそも、日本じゃ思ったことをはっきり言う人間は嫌われる。私は実に正直で男らしい態度だと思うだけなんだけどね。まあ、私もはっきりすぎるぐらいはっきり物を言うので、かなり敵を作ったけど。でも歯に衣着せずズケズケものを言うのって、江戸っ子の国民性なんだけど。(本田は大阪人だが、大阪っ子もそうだと聞いている)
 「社会人失格」ってところは自分でも納得する部分があるが、でも私にも長所はあると思う。これは「敵」も認めてたが、人の陰口を言わない、嘘を言わないってところ。陰口言うぐらいなら本人に向かってはっきり言う。お世辞も謙遜も心にもない嘘だから、口が裂けても言えない。でも、それって「社会人」にはどうしても必要なものらしいですね。親切な先輩にも「あなた、それじゃ世の中渡っていけないわよ」と諭されたし。でも言えないものは言えないし、言わなくてもいいことは言ってしまう。「鈴木さんは美人だから得よねえ」なんてせいいっぱいのイヤミを言われても、真顔で「いや、得したことなんて一度もないですよ」なんてケロッと言ってしまうから、相手は陰でまた大騒ぎ(笑)。
 そんな私でも、大学で専任になるまではあまり軋轢を感じたことはなかった。早稲田というところがもともとリベラルな気質の(言葉を換えて言うと奇人変人が多い)せいもあるけど、やっぱり早稲田あたりの人は自分に自信があるので他人に寛容なせいだろう。そう、出る杭を打つとか、他人にお世辞とか謙遜を要求する人間は、自分に自信がなく劣等感のかたまりなのだ。それを痛感したのは、某三流短大に就職したとき。それまでは「おもしろい子」と言われてむしろかわいがられていたのが、いきなりの袋ただきにあいました。それでそいつらとの不毛な闘争の中でつくづく感じたのは、(能力にしろ容姿にしろ)自信のないやつ(で、なおかつ品性卑しい人間)は、相手を自分と同じレベルまで引きずり下ろさないと気が済まないんだなーということ。本当にいやだった。
 それでも性格的な問題でいじめられるならまだいいが、私なんか体が大きいっていうだけで、「生意気だ」とか「派手だ」とか言われましたからね。これも他大学での話だが、べつに講師室に普通にいるだけで、生意気ってなんのことよ? 私はこう見えてもふだんは無口なほうだし、他人にはいつも礼儀正しい。ましてそう言ってる相手とは面識もないし口もきいたことがない。これは前にも書いたような気がするが、公的な場所でちゃんと人を介して正式に紹介された相手に、開口一番「俺はでかい女は嫌いだ」と言われたこともある。てめえがチビなのは私の責任かよ!
 「派手」っていうのもねえ。ご存じのように、私は身なりなんかかまわないし、化粧もろくにしないのに、体が大きいだけで目立ってしまうらしい。それで目立つことは日本では罪なのである。でも背が高いのや目鼻立ちが大きいのは自分でもどうしようもないんですが。
 そういや、体つきの点でも本田には共感する。(本田は182cm/74kg) 私は彼のことすごい痩せてると思って、もうちょっと身長体重があればいいのにと思ってたので、あれで日本じゃ「ゴリラ」とか言われているのにショック! どう考えてもあんたらの基準がモヤシで貧弱なんだよ。

 とまあ、自分がいろいろいやな思いをしたから、本田がいじめられているのを見るとなんかひとごととは思えなくて。もっとも、彼は実力という点では私なんかと比較するのが申し訳ないぐらいだし、なんと言っても最後は実力がものを言う世界だから(残念ながら大学はそうじゃないっす)、屁とも思ってないでしょうけどね。とにかく彼には最後まで「俺流」を貫いてもらいたい。
 え? 日本にフィットしない? いいよ、べつに日本になんか帰らなくても。オランダのほうがはるかに住みやすいし。日本代表に選ばれなくてもべつにかまわない。それより世界で認められるほうがずっといい。個人的にはぜひともプレミアリーグに移籍してもらいたいなー。イングランド・サポーターとしては、ほかはみんな「敵」なんで(笑)。

 というわけで、せっかく本田の活躍をほめたたえる記事を書こうと思ったのに、なんかこんないやな話になってしまったのは、トーゴ戦の解説があまりにひどかったからである。私は日本のテレビは見ていてむかつくので、ニュースとサッカー以外一切見ないのだが、サッカーの解説でこれだけむかついたのは初めて。
 試合の最中に、本田と中村俊輔の対立なんていう2ちゃん(か、そいつらが元ネタにしているスポーツ紙のゴシップ記事)的な話を持ち出す必要がどこにある? オランダ戦みたいな露骨な意地悪をされたら、私だって言いたくなるけど、今日はちゃんと本田にもパス出してたし、本田もチームに完全に溶け込んでたのに。それも実況で中断されたのでほっとしていたら、すぐにまた蒸し返して、試合そっちのけでダラダラとしゃべり続ける。
 そしてたいした働きをしていない俊輔を露骨にヨイショして、本田のゴールには冷笑で水を差すって、なんか恨みでもあんの? 森本は確かにすばらしかったが、森本を次代のスターとして持ち上げようという意図も露骨だった。おまけに何度もトーゴをガーナと言い間違えるし、こいつら本当にプロか?
 とにかくそんなのを聞いたので、つい、かつてのマスコミの中田いじめなんかを思い出して、よけいむかむかしてしまったわけ。そういや、ヒデも個性の強い人で、プレイ以外のことでさんざん叩かれたっけ。
 まあ、マスコミの組織的ないじめはイギリスでさんざん見ているから、今さら驚きはしないけどね。日本のいじめは陰湿だが、向こうはインタビューとかで面と向かって死ねとか罵倒しますからね。それで怒った相手に殴り倒されたりするけど(笑)。それにしても、ありもしない(もうないと信じたい)チーム内の対立とかあおって、こいつら本当に日本を応援してるのか?
 ああ、もうテレビ中継見たくない。音を消して見てもいいが、それじゃやっぱり臨場感ないし、英語で二か国語放送やってもらいたいよ。映画や音楽では私はもう日本語見たくないので(ヘンテコな字幕とか、嘘だらけのライナーノーツとか、見ただけで白けるので)輸入盤を買うという手があるのに、テレビだけはそうはいかないというつらさ。だいたい、サッカーは私はド素人だから、解説してもらわないとわからないことも多いし、ピッチ全体が見えないテレビでは、解説や実況ってすごく大切なのに。

 とにかくそんな空気の中だから、これで結果を残さなければヤバいとハラハラしながら見ていたのだが、出場した2試合とも、きっちりゴールを決めてみせたのは、さすがとしか言いようがない。
 すると今度は「ごっつぁんゴール」だとか吹きまくるのだが、こんな相手(力差がありすぎる格下の香港、主力を欠いた二軍のスコットランド、移動でヘロヘロで出てきたときから戦意ゼロのトーゴ)から1点も取れない前線の他の選手はどうなるの? ていうか、これまでの日本代表って、ごっつぁんのシーンで必ず外すというイメージだったが。
 特にスコットランドからの得点はほめていい。さすがに二軍でもこの中では抜群に強く、たとえホームでの親善試合でも、以前の日本ならこういう体の大きいヨーロッパのチームを相手にすると、なすすべもなく負けるか、良くて引き分けのイメージだったが、2-0で勝った。でもオウンゴールはなかったのと同じだし、本田と森本がいなけりゃ引き分け濃厚だったじゃない。

 ここで、試合全体についても。マッチメイクのまずさとか、選手選考とか、疑問はありすぎだが、そういうことはやっぱり専門家が書いてるだろうから置いておくとして、大量得点で勝った香港戦とトーゴ戦は緊張感がなさすぎて、香港戦なんか途中で飽きてテレビを消してしまったぐらい。トーゴは本田が出てるからいちおう最後まで見たけどね。(私は見なかったが、試合後のインタビューがまたひどかったらしい)
 いちばんおもしろかったのが、こちらも「二軍」で臨んだスコットランド戦というのがなんとも。正直言って、チーム強化や練習ならば、紅白戦でもやったほうがよっぽどためになったのではないか。ちなみに今の代表の紅白戦ならぜひ見たい。テレビ中継してほしい。
 岡崎のハットトリック2連発はすばらしかったが、ここまで相手が弱いとなんとも判断がしづらい。それにあまりに好調すぎて、本番までこれが持続するかどうかが心配。
 ふだんJリーグを見ない私は、石川とか岩政とか初めて見る選手が見られたので、スコットランド戦は楽しかった。どっちも個性的でおもしろい選手だね。特に石川の動きは目を見張った。点にはつながらなかったけど。どうも国際経験の少ないJリーグの選手は、全幅の信頼が置きにくい。だからこそ、この時期には強い相手とのガチの試合で力のほどを知りたかったんだけどね。というか、テストするならもっと早くから使って試さないと。
 長谷部と長友は本当にいい選手だし、代表には不可欠と思った。
 森本もさすが。ゴール前で反転するあの人間業とは思えない動きはいかにも日本人離れしているし、初めての代表入りで結果を出したあたりも頼もしい。
 中村俊輔の衰えは痛ましいほどだ。以前はあり得なかったようなパスミスを連発するし、フリーキックもぜんぜん入る気がしない。

 そうそう、問題のフリーキック。トーゴ戦ではまったくもめる様子もなく、1回目は俊輔が、2回目は本田が蹴ったので、「あれれ?」と思っていたが、試合後にネットで見たら、ジャンケンでどっちが先に蹴るか決めて、交互に蹴る約束になってたんだって。おまえら〜! いくら練習試合とはいえ、小学生じゃあるまいし、プロの勝負事にジャンケンはないだろ! チームの勝利を願うなら、入れられそうなやつが蹴るべきに決まってるだろ! それで、まるっきり迫力のない今の俊輔より、入らなくても敵をヒヤッとさせる勢いのある本田のほうがいいに決まってるじゃん!
 これで「公平」でいいと思ってるとしたら(本田の考えじゃないと信じてるが)、そういう考えだからきっとまたワールドカップじゃ全敗という筋書きが見えてくる。ここでまた本田がゴネれば「チームの和を乱す」とか言われるのがわかりきってるけど、そういう体質そのものを変えなきゃどうにもならないのに! 先輩だからとか、実績が上だからとかいう理由で、かんじんの場面で譲ってどうする? っていうか、それでいいと思ってる監督の頭の中がどうなってるのか知りたいよ。(そういや、岡田監督って、私から見ると早稲田の後輩なんだね。うげっ! もっとも同じ早稲田でもスポーツで入ったようなやつはまるで別っていうのは、自分で教えて実感したけど)
 とか書きながら今朝の新聞を眺めていたら、Jリーグの川崎のFW2人、鄭大世とジュニーニョがどっちがPKを蹴るかでピッチ上でケンカだって(笑)。どっちも外したが、結局この2人が3点取ってチームは勝利、川崎は首位に躍り出た。主将の中村憲剛も「いいんじゃないですか。FWだからどっちもPKを欲しいんでしょう」とおおらかだし。これがプロってもんじゃないんですかー? この2人が競い合ってるからこそチームも勝ってるんだろうし。

 ここで話はそれるが、こういう闘争心とか競争をまるで悪のように敵視する日本人心理ってどうにかならんもんかね。私の専門分野である教育で言えば、2007年に始まった小中学生の全国学力調査の結果を公開するとかしないとかでまだもめてるが、私に言わせれば、せっかくやったテストを隠してなんになる? 学校別とか都道府県別はもちろん、個人の成績も全部公開すべき。
 「それだとできない子がかわいそう」とか、「格差がますます広がる」とかいう感情的な反対論にはいやになる。それがいやならテストなんて全廃しろよ。テストってのはそもそも格付けのためにやるんだから。できない子は少しでも上を目指せばいいし、どうしてもだめな子はそもそも勉強が向いてないんだから、他の能力を伸ばしてやればいい。(サッカーとか)
 格差なんてないふり、みんな平等なふりをしてきたのがこれまでの日本だが、現実に社会の仕組みがそうでなくなってきている以上、学校の中だけ平等なふりしたって、かえって社会に出てから挫折したり大変なことになるだけだ。
 あー、新聞見てると腹が立つことばっかりだ。だからそういうことはなるべくここには書かないようにしているのだが。
 たとえば、民主党が進めてる高校の学費無料化。絶対反対! ていうか、現場の教師でこれに賛成しているやつなんているの?  もしこれが実現したら、私はその世代が大学に入ってくる前に、なんとしても教師やめたい。今でさえ、勉強大嫌い、あるいは勉強の仕方も知らない、あるいは生まれてこのかた勉強なんて一度もしたことないなんてやつが大学へ入ってくるのに、これが無料で誰でも高校に入れるようになったら、大変なことになるのが目に見えている。家庭の事情で進学をあきらめていたような人なんて一握り、それより、単に就職したくないから、タダだから行っておかないと損と考える無気力な阿呆の大群が大学まで押し寄せて来るに決まってる。
 これの解決法は簡単明瞭。そんな金があったら奨学金制度を作ればいい。高校と言わず大学も、収入が一定以下の家庭の子供には無条件で支給して、学費だけじゃなく生活費も出す。その代わり、毎学期学力検査を実施して、標準に満たない学生は奨学金を打ち切って退学させる。(もちろん学費払ってるやつも同じ) ていうか、諸外国ってだいたいそうじゃないの? なのに日本は大学でさえ、めったなことじゃ退学させないから、大学はなんの能力もやる気もない学生の吹きだまりになってしまい、やる気と能力のある学生も、周囲のあまりのレベルの低さに意欲や向上心を喪失してしまうのが今の現状。こんな簡単なことがわからないって、政治家ってなんてバカなの。
 まあ、そうやって拡大再生産された衆愚が選んだ政治家だから当然か。もちろん私は(自民・公明はもちろん)民主党になんか投票してないです。これで国際競争力とか笑わせるよ、ケッ!

 つい頭に来て話がそれたが、サッカーはそういうのと違う実力主義の世界だと思ってたから、本田みたいにやる気と闘志にあふれた若者が叩かれているのを見るとよけい腹が立つわけです。
 それともうひとつ、俊輔とか、憲剛とか、遠藤とか、中澤とか、闘莉王とか、玉田とか、これまでの日本代表の軸だった選手は、確かに今でも並みの選手よりは頭ひとつ抜けているし、いい選手だとは思うが、悪いけど私は彼らにはあまり期待していない。だって、それに加えて中田がいても世界には通用しないというのがわかっちゃったからね。だからいやでも新鋭に期待をかけているわけ。

 でも公平に見て、やっぱり日本も少しずつ強くなってると思いますよ。本田や森本のような選手が出てくるのがそのひとつの証拠だし、全体的なレベルも着実に上がってるとは思う。
 日本人のきらいなところは、ちょっと接触しただけですぐにバタバタ倒れて痛がる(しかも担架で運ばれてすぐにまた出てくる)ところだったが、スコットランド戦では、はるかに体の大きい相手に当たり負けする場面があまりなかったのに感心した。むしろ自分から当たりに行くような選手が増えたのはいい傾向だね。
 細かい技術はあるし、連携もいいし、あとは得点力さえ付けばもうちょっとなんとかと思っていたが、そこにやっと出てきた岡崎や森本や本田のようなストライカーに守備しろってなんですか?

 FWの岡崎・森本はともかく、本田は守備しないなんて嘘。オランダで見ててもすべきところはちゃんとしてる。それよりスコットランド戦とトーゴ戦では、ドリブルで仕掛けたり、シュートしてもいいようなところでパスを出すことが多かったのが気になった。チームの和だのなんだの、さんざん言われたから意識しすぎなんじゃないか。それで彼の持ち味が殺されるぐらいなら、もう代表戦なんて招集してくれないでいいよ。
 本田は走らないというのは、まあそうだ。だけど、バカのひとつ覚えみたいに走れ走れって言って、無意味にチョコマカ駆けずり回ったあげく、最後にはいつも息切れして大量得点されているのは誰ですか? 特に本田や森本の動きを見ているとつくづく思うのだが、彼らは完全な肉食獣の動き。つまり、普段はぼーっとしているように見えて、周囲はしっかり見ているし、チャンスと見るとすごい瞬発力でダッシュできる。これは猫を見ているとよくわかる。寝ているように見えて、周囲でちょっとでも変化があるとパッと飛び起きるし、そこから全力疾走に移るまでの切り替えの早さがすごい。そういう肉食人種を草食動物みたいに最初からバタバタ走らせて殺してしまう気か。
 そういや、この日のテレビでは、「各選手の総走行距離」なんてものを測ってた。サッカーの中継でこんなの前代未聞。なんだ、こりゃ? サッカーというのはたくさん走れば強いのか? まったく本田に対するイヤミでやってるとしか思えない。
 「個人プレイに走る」うんぬんというのも笑止千万。今の日本で、個人プレイ以外でワールドカップの強豪国からどうやって点取れるの?

 というわけで本田に戻るが、2試合連続ゴールは立派。でも本田らしい豪快なプレイがあまり見られなくて、ファンとしてはあまり満足のいく動きではなかった。それは本人がいちばん承知しているようで、反省してたけど。あとはとにかく、彼が「日本」に殺されないことを祈るのみ。まあ、そもそもそんなヤワな選手じゃないし、(もし出られれば)W杯ではあっと言わせてくれることを期待してます。(でもそれより早くプレミア行ってほしい)
 最後にいいこと教えてあげましょう。そんなわけで日本代表なんて気にもかけていなかった私だが、応援する選手がいないのもつまらないので、ワールドカップのときは、「とりあえずいちばん顔が好きな選手」を応援することにしていた。それが日韓大会のときは鈴木隆行、ドイツでは玉田だったわけだが、そういういい加減な理由で選んだ選手が、(しかも下馬評ではほとんど期待されてなかったにもかかわらず)、本戦では、本人にとっても生涯最高じゃないかと思えるような奇跡的なゴール(鈴木はベルギー戦のつま先ゴール、玉田はそれまで無失点のブラジルから先取点)を奪ったという先例がある。
 このジンクスからすると、南アフリカでは本田がそういう歴史に残るゴールを決めてくれる可能性大ですよ。ていうか、本田じゃあまり驚かないけどね。とりあえず一次リーグ敗退は確実でも、その瞬間さえ見られればいいや。

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