2005年2月の日記

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2005年2月3日 木曜日

 どもどもです。また日記の間隔があいてしまいましたが、書いてないわけではないのです。私が日記書くのをやめるのは死ぬときですから。毎日書いてはいるんだけど、忙しすぎて完結する暇がなく、アップできないだけ。そのうち、何書こうとしてたのか忘れちゃうし。

 というわけで、幸いというかなんというか、最近お店のほうが忙しい。今日も朝からメール書きと梱包と発送やってたら午後5時になってしまい、なのに在庫切れで至急仕入れないとならないCDがあるのに気付いて、それから出かけて帰りは11時。しかも、CD1枚買うだけで良かったはずなのに、またもカートいっぱい買い込んできちゃって。あーあ。
 と、繁盛しているわりにはうれしそうでないのは、これだけ苦労してもしょせん、(ほとんどは)1枚数百円の儲けにすぎなくて、そのためにこんなに時間取られるのがなんかむなしい気がしてきたから。それに、ほとんどツーカーで話の通じる常連さんだけ相手にしていればいい普段と違って、お客さんが増えるとなんかわけのわからん人もいて、(またそういう人に限って1日10通ぐらいメールしてきて)、相手するだけで疲れる。
 まあ、こうなるのはわりと予想できたんですけどね。うちはいちおう英国インディーが専門で、その英国ロックが復活した現在繁盛しなくてはいつするかってぐらいで。ちなみに今はBloc Partyが一番人気です。しかし私は売る一方で、ぜんぜん新しいバンド聞く暇がない。とは言え、いちおう買うだけは買ってるわけで、

いきなりきまぐれディスク・リビュー。

Disc Review 英国叙情派新人
Thirteen Senses / The Invitation (Mercury, 2004)
Longview / Mercury (14th Floor, 2003)

 いつも書いてるように、私は最近音楽情報にうとく、もっぱら新しいバンドは店のお客さんに教えてもらうという情けない状態。でも前にも書いたように、私よりお客さんの耳のほうがよっぽど確かなのでそれでいいのだ。このLongviewというバンドも、お客さんの注文で初めて知った。
 それでいちおう聴いてみなくちゃと思っていたところ、偶然に中古盤を発見。でも輸入盤だから、気に入らなくても売り物にはならないし、普通なら聴かずには買わないところだが、迷わず買ってしまったのは、ケースに宣伝文句として英国誌のリビューが引用されていて、「壮大な心にしみいるロック・アンセム」とか、「叙事詩的なギター・ソウル」とか、「天に舞い上がるようなアンセム的インディー・ロック」とか書いてあったからだ。おおっ、これこそまさに私のジャンル! これは迷わず買いだ!
 ついでに、Thirteen Sensesという、これは自分でも以前から注目していたバンドのアルバムがレコファンに1680円で入っていて、(前からほしかったのだが、HMVでは3000円近くしていて買えなかったのだ)、その200円引きなのでこれも買い。

 で、今その2枚を聴いているのだが、ううーむ、こういうのは私はアンセムとかエピックとは呼ばないぞ。上の形容はManicsとかPuressenceみたいなバンドにこそふさわしい。むしろ、これはKeaneの系統の、地味ながらしみじみしたメロディで聴かせる叙情派・耽美派でしょう。そういや、前にThirteen Sensesのことを「ギター入りのKeane」と呼んだが、Longviewもまさにそうとしか呼びようがない。

 で、最初はどちらもなかなか美しいので、「うんうん、確かにこれは私のタイプ」と思いながら聴いていたのだが、最後まで聴き終わるころにはだんだん腹が立ってきた(笑)。
 なんで腹を立ててるかというと、「これのどこがロックなの?」というのが第一。私も年のせいか、Travisとか、Starsailorみたいな、渋くて地味な大人のバンド(笑)に惹かれるようになってきたが、彼らは私の定義ではまぎれもなく「ロック」なのである。でもこれらにはあまりロックを感じない。
 こぎれいにまとまってはいるが、なんかぬるま湯的で、切れの悪い、おっとりした感じがやだなあ。それはKeaneにも言えることなんだけど。特に新人に私が求めるのは何よりも「無我夢中ないっしょけんめさ」。The Musicは言うに及ばず、Cooper Temple Clauseを高く評価したのもそのせい。(MansunとかStarsailorみたいに出てきたときから完成されきっていたバンドを除く) まあ、この人たちも彼らなりに一生懸命には違いないんだけど。
 おっとりした上品さというのも、英国バンドにしかない美点なのだが、それにしては気品も風格も足りないし。あと、このジャンルのバンドとしては美しさが決定的に足りない。なにしろ私ぐらい長く音楽聴いてると、その頂点を極めたようなバンドは山ほど耳にしてきているんである。そういう先人にくらべると、いかにも青臭く舌足らずで物足りない。
 全部が全部そうじゃなくてもいい。アルバムの中にじーんとくるようなフレーズが1個でもあればいいのだが、残念ながら私の心の琴線に触れるようなものはなかった。それを言ったら心に残る曲が1曲もない。どれも及第点だけど、これ!ってものがないのだ。しまいにはどっちがどっちかまったくわからなくなってしまった。
 うーむ、確かにどっちも悪くないけど、積極的に好きになれるバンドでもないな。だいたいこれを聴いていると、やっぱりこの中ではKeaneがいちばんいいなと思ってしまう。Keaneは私は嫌いな部分はたくさんあるのだが、それでもメロディメイカーとしての才能は、新人の中では頭ひとつ抜けてるから。

 なんか早急に結論が出てしまったので(笑)、だったらどういうバンドがいいと思うのかも書いておこう。このジャンルで私が現役最高と思ってるのはSouth。クリスタルのように透明で繊細なサウンド、心にしみいる胸キュン・メロディ、凛とした気品と風格、意味深で考えさせる歌詞、圧倒的なセンスに加えて、ここにはJoelのドキドキするほど色っぽい歌声(上の二人も、まあきれいな声だが、それだけ)、全員が達者なマルチ・プレイヤー、おまけにプロデューサーとしても優秀というおまけがつくし。(ひどいと思ったのはファースト・アルバムのジャケットだけ(笑)) なのにSouthは(Strangelove Recordsを除いて)なんであんまり売れないんだ! なんか今日は怒ってばかりいるな(笑)。

 〈しかし、Southは音はともかく、出自から言ったらダンス系でしょ? さっきの「ロックであることうんぬん」というのはどうなっちゃうの?〉 うるさいなあ。私がいい音楽だと思ったものはロックなの! 〈いいかげん‥‥〉 


 なんか物足りないから、ついでに最近買ったほかのレコードについても書くか。

 最近の最大の掘り出しものはUNKLEの“Berry Meditation”、限定のクリアビニール12インチ。私のUNKLEコレクションはまだまだ抜けだらけなのは知ってるが、これはその中でも特にほしかったもの。というのも、どれもアートワークがすばらしいUNKLEレコードの中でも、これは特に美しいから。それがたったの2200円! しかも完全未使用の新品! (喜びの踊りを踊る)
 ほーほっほ! 私がこれを店で売るなら、8000円は下らないよ。それでもすぐに売れる自信がある。実際、今eBayに1枚出てるけど、あと24時間あってすでに6000円超えてるし。もちろん売らないけどさ。
 私のコレクションはどれも大事なものだけど、中でもいちばん大事にしてるのはUNKLEコレクション。というのも、音最高、アートワーク最高、お値段も最高と、三拍子揃ってるから(笑)。
 もちろんMansunコレクションも大事だけど、Mansunは私はどっちかというと聴けさえすればいいので、あれを手放すことになってもあまり後悔はしないと思う。でもUNKLEはひたすら所有の喜びをかき立ててくれるので、手放すとしてもこれが最後になりそう。

 それからこっちは古い録音で、Careの“Diamonds & Emeralds”。と言っても、知ってる人がどれほどいるか。なにしろシングル3枚だけで解散してしまったバンドだからね。それでもその現役時代を覚えてる私はすごいな。80年代の英国インディーはとにかくすべてチェックしてたから。Lightening SeedsのIan Broudieと、元Teardrop ExplodesのPaul Simpsonのバンドと言えば、わかる人はわかるかな。
 そのCareのアルバムがなぜか1997年になっていきなり発売された。しかも19曲も入っていて、ほとんどが幻のアルバム用に録音された未発表曲。ファンにとっては垂涎のアルバムだろう。私は「あー、なつかしい」というぐらいの気分で買ったのだが、聴いてみたらやっぱりなつかしー!
 なにしろ80年代リバプール・サウンドの陰の立て役者二人のアルバムだからして、隅から隅まであの当時のリバプールの香りがする。この、恥ずかしくなるくらい甘ったるく気取った歌声、恥ずかしくなるぐらいナイーブな純朴さ、恥ずかしくなるぐらい楽天的な明るさ、それとは対照的にしたたかなポップ性は、リバプールだろうとどこだろうと、今のバンドには絶対にまねできないものだ。(もっともIanは今でもそうだが)
 ちなみにこのジャンルの最高峰はLotus Eatersです。持ってない人は買いなさい。(命令口調)

 あと、今日衝動買いしたのが、Fans Of Kateという新人のデビュー・シングル。HMVで何気に試聴したらけっこう気に入ったので。えーと、なんと形容していいのかわからないんだが、上に引用したLongviewの惹句はむしろこのバンドにふさわしい。メロディはあの手の叙情派なんだが、なんかエモーショナルに盛り上がるんだよね。いいじゃん!
 それで買おうかどうしようかとジャケットを見ていたら、1枚1枚字体が違う。これ、全部手書きじゃん! 紙ジャケにバンソーコで封をしてあって、そこにバンド名と限定ナンバーが入ってるんだが、そのバンドネームまでが手書きなんだよね。番号も200番とやけに若いし。なんか見るからに売れてなさそう(笑)。eBay見たら150円で売りに出てるし(笑)。
 でもこのバンドがもし成功したらこれは貴重なレア盤になる。と思うと、バンソーコが剥がせなくて聴けない(笑)。まあ、私がいいと思うバンドはたぶん売れないから大丈夫とは思うけど。

 家に帰ったら“Lord Of The Rings”の最終巻の限定DVDボックスが届いていた。あちゃー! こんなの予約してたの忘れてた! これでここ数日の儲けがパーに! まあ、それだけの価値はある映画だからいいですけど。他にも買ったものはいろいろあって、特に最近おもしろい本をいっぱい買ったんだけど、その話はまた今度。

2005年2月7日 月曜日

 は〜、もう忙しい! 掃除洗濯なんてする暇もないので、家は足の踏み場もなく、洗濯物・洗い物は山になってるし、せっかく買った『王の帰還』のDVDも1チャプターずつ細切れにしか見れないし、日記に書きたいこともいろいろあるんだけど、書く暇もないし、ねむいしー!

 でも今日はDavidがeBayで落札してくれたKasabianのレコード2枚が届いてハッピー! 特にやっとのことで手に入れたデビュー10インチ“Processed Beats”。他の10インチはポスター・スリーブなのに、これはビニールシートの「旗」にくるまっている。それもピッカピッカの新品!(ただ、ゴムバンドで止めてあるので、どうしてもビニールにしわが寄っちゃうのが難点) っていうか、わずか2年前のレコードなんだからピカピカでもあたりまえなんだけど。それがこんなに高騰しちゃうほうがおかしいよね。でもなまじ新品ビニールだと、もったいなくて聴けない(笑)。せめてオフィシャルサイトにあるオーディオ・クリップを聴いてごまかそうと思ったらリンク切れてるしー!
 もう1枚は“Club Foot”のプロモ12インチ。単色が基本のKasabianスリーブとしては、赤と青の2色なのがめずらしい。12インチプロモなんて、ダイカット・スリーブに入ってるのが普通なのに、これはちゃんと印刷されたスリーブで、しかも真ん中にmasked manの形の穴があいていて、そこからレーベルの覆面男が見える仕組み。最近だんだんデザインがつまらなくなってきたが、昔のKasabianは凝ってた!
 凝ってると言えば、ここのオフィシャルサイトのディスコグラフィは、プロモも含めた全リリースが載ってて、しかもすべて写真と詳細な解説付きでうれしい。プロモまで全部買わせようという魂胆が見え見えだけど(笑)。
 しかし、UNKLEがまさにそうだが、こういうバンドはいかにもコレクター心をそそるというか、この変形ジャケだけのためにも全部集めようという気にさせる。この戦略は正しい(笑)。“Processed Beats”なんて、たとえ音は聴いたことがなくても、このジャケットだけ見たら買ってみようという気にさせるもん。
 こないだのFans Of Kateもどっちかというとジャケ買いだし、インディーバンドの新人はすべからくジャケットに凝るべきだ。ただ、有名になると突然ジャケットがつまらなくなるのはなぜ? The Musicもセカンドはいまいちだし。Kasabianはセカンド・アルバムが出ても、覆面男シリーズで行くのか気になる。どうせなら一生これで行ってほしいのだが、色違いもそうは出せないだろうし。
 あー、あとはこれのプロモと12インチプロモが数枚ないだけなんだよな。もうこうなったら全部行っちゃおうかなー。

2005年2月10日 木曜日

かっこわるい地名のはなし

 私は商売のために毎日内外の住所をいっぱい書くものだから、いきおい名前や地名には敏感になる。何に敏感かというと、「かっこいい名前」と「かっこわるい名前」についてである。(梱包・発送作業は退屈な単純作業なので、ろくなことは考えないのである)

 たとえばどういうのがかっこいいと感じるかというと、イギリスの古い村の地名なんか見ると、「あー、『指輪物語』の世界に住んでるみたいだー」と思ってうらやましくなる。そう思いながらすでに頭の中には映画のホビット庄の風景が浮かんでいるのだが、実際そういうところだったりする。(穴には住んでませんが。でも昔、EMFがブレイクしたとき、住所が「森」だったので、「木のうろに住んでるんじゃないか?」と言われた)

 逆にかっこわるいものの代表が日本のマンション名なんかにあるカタカナ名前。私も恥ずかしいから「スカイハイツ」なんて絶対に書きません。それでもなんとかハイツというのは、向こうの新興住宅地によくある名前だからまだいい。変に凝ってイタリア語とかスペイン語で付けた名前のほうがもっと恥ずかしい。外国向けにローマ字で書くこと考えてないな。

 カタカナも恥ずかしいが、ひらがなはもっと恥ずかしい。旧埼玉県大宮市の友達は、住所がさいたま市に変わったとき、「ダサいたま丸出しじゃん!」と言って嘆いていたが、他の市民も同感だろう。
 でもそれよりすごいのが南セントレア市! 何、セントレアって? 私、この住所を外人に教える気には絶対になれない。私が住民だったら、郵便番号と町名だけで書く。住んでる人にはお気の毒としか‥‥
 と書いて、参考にインターネットで検索したら、この名前、住民の猛反対で撤回されたみたいですね。当然というか。「関西さわやか銀行」の行員よりはここの住民のほうが正気だった(笑)。もちろん、行員が付けたわけじゃないと思うけど、アホな経営者に対して、「そんな恥ずかしい名前じゃ仕事にならない!」と言ってストでもなんでもやるべきでしたね。

 で、何が言いたいかというと、日本人は日本の伝統を大事にしろってこと。私が言うのも面はゆいけど。私はこの通りイギリスびいきで、「日本のものなんてみんなかっこわるい」と昔は思っていたのだが、外人とつき合うようになって、逆に日本の良さを見直した。特に名前。スズキジュンコみたいな平凡な名前が外人には「かっこいい名前でいいなあ」と言われたり、「江戸川ってかっこいいね。どういう意味?」と聞かれたりするうちに、すっかりいい気分になったのである(笑)。

 考えてもみてほしい。「おしゃれ」ということになっている東京の地名なんて、もろに肥臭いのばっか(笑)。実際、昔は肥臭い田舎だったせいだけど。六本木なんて二本松とどう違うんだって感じだし、原宿なんて「原っぱしかない宿場町」だし、狸穴(まみあな)なんてタヌキの巣だぜ!(笑) 要するに名前より中味なのよね。でも響きも大切で、私も京都の地名とか書いてると、すてきだなーと思う。

 同様に、今の女の子に多い、マイちゃんとかアイちゃんというのも、たぶんかわいいと思って付けるんだろうけど、外人には人間の名前に聞こえない(笑)。犬でももうちょっと威厳のある名前付けてもらってる(笑)。(全国のマイちゃん、アイちゃん、ごめんなさい)
 なら英語名なら外国でも通用していいかというと(これも最近の若い女の子に多い)、当然ながら名前にははやりすたりがあって、「おばあさんの名前」というのもあるんだよね。かわいそうだからあえて例はあげないけど。日本びいきだからと言って、外人が娘に「トメ」とか付けるようなもの(笑)。(全国のトメさん、ごめんなさい)
 結局普通がいちばんというお話でした。


 お店はあいかわらず忙しいが、もうKasabianとBloc Partyばかり売るのは飽きた! そう、Strangelove Recordsでは定番のMowaxと4ADのほかは、こればっかり売れるんですよね。それも、The Musicを買ってくれたお客さんが次にはKasabianを買い、Kasabianのお客さんがBloc Partyを買うというように、どうやら系統ができてるみたい。私も、The Musicは手放しで絶賛、Kasabianはつい乗せられてしまって集めてるが、Bloc Partyはどうかな? とか言いながらすでに集め始めてるけど(笑)。いや、売れるものは持ってても損しないから。
 ところで名前の話のついでだが、Bloc Partyって正確にはBloc Party.とピリオドが付くんですね。モーニング娘。みたいなものか(笑)。なんかこれもダサいような‥‥。とはいえ、実はMansunも昔はMansun.だったんですけどね。モーニング娘。より早かった?

 最近の買い物はもうお店の仕入ればかり。自分のものでもないCDばっかたくさん買うのももう飽きた。それでもレアものなら発見の喜びがあるけど、新品CDなんていちばんおもしろくない(し、儲けも少ない)。
 でも「届かない」と苦情があった商品が3つともちゃんと届いたという連絡が来たのに一安心。まったくこれが通販の悩みで、ひとつでも届かないのがあると、届くまで気が気じゃないんだよね。
 eBayで買ったのに届かないと言っていた、The MusicのBreakin'も届いた。私はこれ、てっきりプロモだと思って入札したのだが、オーストラリア盤だった。おまけに日本にも入ってた。
 ヤフオクで買ったのはまたもKasabianのポスターで、今度は色違いの緑と、白黒の文字だけのやつ。Kasabianはいつも書いてるようにどっちかというとアートワークで買ってるので、ポスターは精力的に集めている。ポスターとかの紙ものっていちばん売れないものなんだけど。

 最近何かと話題のライブドアだが、そのライブドアからStrangelove Records宛てに電子商店街への出店の勧誘DMが来た。うちみたいなマイナー・ショップをわざわざ探し出してDM送るなんてさすが。(私はライブドアは一度も利用したことがない)
 もちろん出店なんてしないけど(笑)。だって、GEMMがあるのに、ライブドアなんて出す意味ないじゃん。そのGEMMもあまり出店する気がしない。出せば売り上げは倍増するのはわかってるんだけど、ショバ代高いし、これ以上忙しくなったら私は死んじゃうし。
 そういや、うなぎ上りのeBay手数料に文句を言っていたら、eBayの社長名義で言い訳のメールが来た。どうやらビジネスユーザーの出品料が特に上がったらしい。(私は個人で出品している) でもひどいよなー。海外オークションは完全にeBayの独占状態なので、料金なんて好きなように設定できるんだもん。
 設備投資に莫大な資金を投じていると書いてあったけど、使い勝手はヤフオクのほうが楽。唯一いいのはPayPalで瞬時にお金のやりとりができて、メールもPayPalが出してくれて、どれが支払い済みでどれがまだとかの情報もPayPalを見れば一目瞭然ということだが、それはPayPalのおかげじゃない! だからPayPalは料金高くても文句言わないんだけど、eBayはやっぱり高すぎ! 私は完全に「宣伝費」と割り切ってるけど。

2005年2月13日 日曜日

Manic Street Preachers Concert Review

Zepp Tokyo, 13 February 2005

ギグ前夜

 毎年バレンタインデーが近づくと、私は暗ーい気分になる。と書くと勘違いする人がいるといけないから付け加えておくと、阪神大震災と聞いても暗ーい気分になる。理由はこれがちょうどRichey Edwardsが失踪した時期だからである。(Richeyがホテルの部屋から消えたのは1995年2月1日だが、14日ぐらいまでの足取りはわかっていて、まだ生きていたことがわかる) (その顛末は1月15日の日記参照)

 あれから10年、ちょうどその同じ時期にManicsが来日するというのも、なんか因縁めいたものを感じてしまう。ちょうど10年前、あの中止になったリキッドルームの日本公演、私はあれがどんなにどんなに見たくて、楽しみで、その日を待ちわびていたことか。それにくらべれば、今回はあの期待と興奮には及びもつかない。この10年のManicsは、私にとっては残りかすみたいなもので、でもその残りかすがこんなにもキラキラしてて美しい、ということに気付いたから、今回も重い腰を上げて出かけていく気になったのだが。
 でも今さらManics見て、何か新しい発見があるはずもないし‥‥と、どうも気分はしぼみがち。(新人は何が出るかまったくわからないから楽しいんだよね) さて、どうなりますか。

 しかし、明日はManicsだってのに、今日は突然花粉症の発作に襲われる。鼻水は壊れた水道の蛇口みたいに垂れ流し状態に加え、熱は出てフラフラするし、喉は痛くなるし、目はショボショボで何も見えないし、またも体調最悪! なんか私って、コンサートの時っていうと具合悪くならない? 明日は治るかなあ?

翌朝

 まだ鼻はグシュグシュだが、昨夜ほどひどいことはなくなった。でも鼻水が止まらず眠れなかったのでやっぱり寝不足でフラフラ。もっとも、Mansunのときもコンサート前に突然花粉症になったことがあったが、コンサートが始まったら嘘のように治ったので、たぶん大丈夫だろう。しかし全身だるさのかたまりで、これがどこまで元気になるか、Manicsの力の見せ所。

 場所はまたもZepp Tokyo。うちはいちおうベイエリアなので(笑)、Zeppも電車で4駅(NKホールなら1駅)という近さなのだが、アクセスには大いに問題がある。つまり葛西臨海公園駅まではバスか自転車で行くしかないのだが、このバスがコンサート終了後にはなくなってしまうし、真冬の体調悪いときに鼻たらしながら自転車で15分も走りたくない。でも西葛西から乗るといったん銀座まで出なくちゃならなくて、すごい遠回りになっちゃうんだよなー。そこで行きはバス、帰りは電車と決める。
 前座が入るので、普通ならうんと遅れて行くのだが、今回はあかしさんのおかげで整理番号40番といういいチケットが取れたしなー。やっぱり最前列狙って並ぶしかないか。ところが開場は4時。ジョーダンでしょう? そんな時間に始まるコンサートがあるか!っていつも言ってるが。とにかく私用ででかけるときも午後6時過ぎにならないと出ない夜型の私は、明るいうちから出かけるなんて非常識そのものに思える。
 メインのバンドが出るのは7時頃だから、この体調で3時間も立ちんぼ? やっぱり無理だというので、前座が開演する5時にのそのそ出ることにする。

コンサート終了後

 それでも近いので、5時半には着いてしまった。たぶんまだ前座がやってるころだなーと思って、のんびりマーチャンダイズなど眺める。Tシャツは買うつもりだったが、見るとなんかデザインさえないし、3500円というのは痛いので、パンフだけ買う。それから荷物をロッカーに入れ、中をのぞくと、前座はとっくに終わってセッティングの最中ではないか。
 おや、思ったより早いな。でもその前に一服、とか言ってロビーへ戻ると、「もうすぐ開演しますのでお入りください」とか言ってるではないか。あわててまた中へ。
 さすがにThe Musicのときよりは混んでる。良かった。The Musicより空いてたらどうしようと思って。おかげで今回は最前列は鈴なり。あかしさんに会いたかったが、たぶん彼女は最前列で、そこまではどうしても行けない。まあ、あかしさんとは終われば会えるだろうし、始まればいくらでも前へ行けるからと思って、いちばん前の区画の適当なところへ入る。やはりNicky側は混んでるので、その反対をねらって。

 ここではたと気付いたのだが、これってThe Musicのときと同じような位置ではないか。また難聴になってはたまらない!というので、PA前を避けてもうちょっと真ん中へ。花粉症のおかげで耳鼻咽喉は全滅状態なのに大丈夫かなあ、と、ちょっと不安。鼻水は薬で止めてあるが、いつまで保つかわからないので、早く始めてくださいね。

 とか思っていたら、5時45分ぐらいにはもう開演。えー、早すぎるよー! いつも言うが、なんで日本ってこんなにコンサート開始が早いの?
 とにかく振り仰げば‥‥10年分の贅肉が‥‥。ああー、今日はこういうイヤミは言わないつもりだったのに! 今さらデブがどうとか言ったって意味ないですからね。だいたい、この10年でため込んだ贅肉は、私も人のことは言えないし。でも音より先にどうしても目に入っちゃうから(笑)。JamesはピチピチのTシャツ1枚で、いやでもお肉が目立つ服装。うーん‥‥。一方、Nickyはレザーパンツに白いジャケットというごくまっとうなスタイル。Seanは例によって小さすぎて見えず(笑)。
 実はデブを心配していたのはNickyのほうで、写真を見せられて、「えー、これJamesじゃないの!」と言ってしまったぐらい肉付きがよくなっていたんだが、生で見るとまだそれほどではない。私ぐらいかな(笑)。顔は確かに丸くなったが、そのぶん女性的な感じになってお化粧も映えるし(笑)。

 1曲目は“1985”。アルバムの1曲目だから納得。ふんふん。客のノリはさすがにThe Musicよりはいいが、昔ならバンド登場と同時にもみくちゃになるのが、そうでもない。2曲目の“Faster”でやっとモッシュに。私は頭がすっかり朦朧としたまま、それでもなんかうれしくて楽しくて、いっしょに踊っていたのだが、「あれれ?」と思ったのは始まってから30分ぐらいたってからだろうか。これは“Lifeblood”のセットのはずなのに、なんだかやけに“The Holy Bible”の曲が多くない? 他のアルバムは定番のファーストの曲を除くと1曲ぐらいずつしかやらないのに、“The Holy Bible”の曲は“Lifeblood”より多いぐらいだ。再発盤が出たばかりだからだろうか?
 それにしても、まさか“Archives of Pain” や“Die in the Summertime” がライブで聴けるとは思わなかった。こんなに恐ろしい、もろにRicheyの世界そのものの歌を。こういうのを聴いちゃうと、私としては大はしゃぎというわけには行かなくなったが、それと同時にある種の感慨がじわーんとこみ上げてきた。

 これはあれだよ。10年前の埋め合わせだ。私が見れなかった“The Holy Bible”のセットを、10年遅れで今やってくれているのだ。(ただでさえ頭が朦朧としているので、妄想モードに入っている)
 それと同時にこのバンドのRicheyへの愛も感じた。私はManicsにRicheyのためにお涙頂戴のレクイエムを書いたり、感傷的なことを言うことはまったく期待していないし、彼らもそんなことはできない。でも、これが彼らなりのRicheyへのオマージュなんだと思って。 そう思ったら、もう感動の涙が止まらない。
 うん、うん!(もう言葉にならない)

 Nickyは人気があるので、みんなNicky側に固まっているが、考えてみたら私がいるのはRicheyがいたはずの場所なんだよなー。前にも書いたが、普通ならここにキーボードを置くはずが、キーボーディストは奥のすみっこに押しやられ、そこはいつもぽっかり空白があいたまま。まるでRicheyの居場所をあけておいてくれてるようで、なんかこれもうれしかった。
 Jamesが気を利かしてときどきこっちへ来てくれるのもうれしかった。

 しかも、これは単に10年前の再現ではない。(もちろん、Richeyがいないんだから再現は無理だけど) この10年間に、確かに贅肉もたまったが、それ以上に大きく成長したManicsがやる“The Holy Bible”の曲は、間違いなくリリース当時よりは格段に洗練され、スケールアップしている。(皮肉なことに、サウンド面でのRicheyの貢献は少なかったから、音的には彼の不在もマイナスにはならない)
 カーッ、うまいよなあ。もちろんJamesのことだけど。これまた、以前はこのうまさがイヤミと感じたこともあったのだが、もうそれすら感じさせない。もちろん、彼は歌にしろギターにしろテクニックをひけらかすようなことは何もしないのだが、それでもほーっと感心させられるぐらいうまい。
 今日見ていて特に感じたのはリズム感の良さ。ただ指が動くだけのギタリストじゃないのよねー。リズムがすごい正確で、カチッとしたところがかっこいい。
 歌に関しては私はもともと彼の声・メロディ・唱法に惚れているので何も言うことはない。間違いなく現時点のベスト・シンガーね。最近はThe MusicのRobの歌がうまいというのか何というのか、とにかくすごいと思っていたが、こうやって聞きくらべると、やっぱりあちらは若いわー。Jamesは単なる吠え声(「わーっ!」というシャウト)だけでも万金の価値がある。

 あと、私はClashとJoeのこともずーっと頭に引っかかってるのだが、歌うときの表情(目を固くつぶって顔をのけぞらせる)がJoeに似てることに気付いてじーんとした。イギリス人のハンサムってみんな似てるからな。彼の名誉のために言っておくけど、Jamesは本来ハンサムなのよ! ただ身長が20センチぐらい足りないのと、お肉が30キロぐらい多すぎるだけ!

 他のメンバーが引っ込んで、Jamesがひとりで弾き語りをするアコースティック・セットもやった。いつも言うように私はアコースティックやバラードが嫌いだし、このバンドは実際彼がひとりでやってるようなものなので、普通ならちょっとイヤミな感じがするはずだが、そんなことはどうでもいいというぐらい私はこれが好き。というのも、彼の歌とギターのうまさが十分堪能できるから。うん、Jamesならソロのアコースティック・コンサートやってくれてもいいよ。
 こないだのライブはグレーテストヒッツ・ツアーだったせいもあり、いかにもな選曲だったが、今回は非シングル曲が多かったのもうれしかった。ただやっぱりいちばん客が盛り上がるのは“Motown Junk”と“You Love Us”ですなあ(笑)。
 「Richey後」の2枚のアルバムの曲はやっぱり今でも感心できない。“A Design For Life”なんか客は盛り上がるけど私は引いてしまう。その理由に今になって気付いたんだけど、やっぱり私はRicheyなしのManicsが許せなかったんだな。やっぱり出来も悪いと思うけど。それが“Know Your Enemy”から許せる気分になったので。

 えーと、あと気付いたことはと。“Lifeblood”はすばらしいアルバムなので、あのアルバムの曲が意外と少なかったのはちょっと残念だったな。“A Song For Departure”と“To Repel Ghosts”はやってほしかったのに。しかし、アルバムでも白眉だった“Cardiff Afterlife”は圧巻だった。しかし、私はあの出だしのマウスハープに涙が出るほど感激したので、あれがなかったのは残念。
 やはり涙が出るほど好きな“The Love Of Richard Nixon”は低いキーで歌う曲のせいか、いまいち盛り上がらず残念。

 キーボードの人はあんまり感心しなかったです。どうせキーボード入れるならもっと効果的な使い方があると思うんだけど。あれなら3人だけでやってくれたほうがいいな。といつも思うんだけど。そういや、とうとうサイド・ギタリスト(あくまでツアー要員だそうだが)を加えたという話を聞いてたので、その人も来るのかと思ったがいなかった。

 ところで心配していた難聴の問題。ぜんぜん問題なかったというか、普通のコンサートだと終わったあとしばらく耳鳴りがしているものだが、それすらなかった。言い換えれば(聴いてるときは気付かなかったけど)The Musicはヤケクソに音でかかったということですか?
 でも音の迫力はすごいんだよね。迫力は音量だけじゃないというのをつくづく実感させられました。

 結論。まさに王者の風格、っていうのは前にも書いたっけ? とにかくこんな小さなところでやるバンドじゃないという圧倒的なスケール感だった。このライブについては昔NMEかなんかで読んだコンサートリビューを引用するだけで足りるだろう。

「あなたにとっては世界中でいちばん大事なバンドがあるとすれば、それはManic Street Preachersでなくてはならない」

 私も本当にそう思う。


おまけ

 アンコールはなし。最近こういうのが多いな。でも始まったのが早かったので、2時間近くやってくれてうれしい。
 終わったあとはセットリスト狙いで最後のひとりになるまで手すりにへばりついていたのだが、とうとうセットリストはくれなかった。ケチ!
 ちなみに花粉症はコンサートの間はぴたりとおさまっていたが、終わるととたんにだるさと鼻水が戻ってきた。やっぱり精神的なものかなあ。

 しかし、ふと我に返ると、コレクションのほうはKasabianみたいな若手集めに熱中していてManicsはすっかりおろそかになっている。まずいまずい。プロモはおろか、“Empty Souls”のCDすらまだ買ってないんだから。でも好きなのとコレクションはまた別なんだよね。Manicsは集めている人が多すぎて、私のコレクションなんてほとんど価値ないし。(私にとっては価値あるけど) 最近『ビニール・ジャンキーズ』というレコード・コレクターの本を読んだのだが、そこにも「Beatlesを集めるなんてコレクターとしては邪道」とはっきり書いてあった。


乗ってきたので、ついでにこれも。

Manic Street Preachers - The Holy Bible 10th Anniversary Edition

Disc Review

使われなかった前書き その1

 私は本当の意味で地獄を見たことはないが、それがどんなものかは想像できる。私が考える地獄とは、鳴らない電話の前に座って、いつまでもいつまでも待ち続けることである。(携帯はなかった時代の話なので) それが地獄なのは、電話が鳴ったとしても、それはほぼ間違いなく、愛する人の死を告げる電話だということだ。Manicsの3人やRicheyの家族が1995年に置かれたのはそういう地獄だった。そして電話はまだ鳴らない‥‥

使われなかった前書き その2

 1985年、ぼくらはもう後戻りはできないことを悟った。 (Manic Street Preachers “1985”)

 1995年、私はこの世界は地獄だと思った。

 Richeyの入院騒ぎに続いて、発売されたThe Holy Bibleの恐ろしさ、回復した彼の姿を見たくて何より楽しみにしていたManicsの来日中止、そして失踪。さらに、それとは関係ないが、それとほぼ同時に起きた阪神大震災やオウム真理教のテロ事件。業火に焼かれる神戸の町や、毎日乗ってる地下鉄に出現した地獄図絵が、あまりにも当時の気分にぴったりで、まるで見慣れた平和な日常の壁が崩壊し、その裏にある地獄が蓋を開けたように見えた。まるで現実となった悪夢の中で暮らしているような気がした。
 あれから10年。今の世界もまた、ちょっぴり地獄のように見えないだろうか? 終わらないイラク戦争やテロ、北朝鮮との緊張状態、もはや完全に理性と良識を失った超大国アメリカ、世界中で相次ぐ天変地異。まるでそれに歩調を合わせるように、あの恐ろしくも美しいThe Holy Bibleが再発された。

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 あー、やめだやめ! 地獄だのなんだの、感傷的になっても意味はない。だいたい、なんでThe Holy Bible 10周年なの? デビュー10周年ならわかるよ。でも、サード・アルバム発売10周年なんて聞いたこともない。なんで「Richey失踪10周年」とはっきり言わない? それともそれって口に出してはいけないことなんだろうか?
 このアルバムが「Richeyのアルバム」だったことは異論の余地がない。文字通り血で書かれた彼の遺書みたいなものだ。だからこれはこの10年、私にとっては封印されたアルバムだった。単にRicheyを思い出すからだけではない。これを聴くと、そのすばらしさに感動するとともに、まるでスナッフ・フィルムでも見せられているような、いやーな感じがしてしまうからだ。
 それぐらい私の受けた傷は深く、バンドの受けた傷はそれよりはるかに深いはずなのに、なんで今ごろこういうものを出さなくてはならなかったんだろう? このアルバムを誇りに思うと同時に、彼らとしてもこれはつらい記憶を呼び起こすだけのはずだから。
 おそらくManicsとしても、どこかで線を引かなくてはならなかったんだろう。特に“Lifeblood”で生まれ変わった(と、私には思える)現在、いつまでも過去を引きずってはいられない。もちろん、これは彼らが一生背負っていかなくてはならない重荷である。でも、どこかである種の線引きをしなくてはやってられないというのもまたわかるのだ。その意味ではちょうどいいタイミングだったのかもしれない。

 このボックスセットは、デジタル・リマスターのアルバム、カナダ盤CDにのみ収録されたアメリカ向けリミックス・アルバム(アメリカ盤は結局発売されなかった。その理由はよくわかるけど)、そして、収録曲のライブとTVパフォーマンスを収めた3枚組である。
 このカナダ盤はいちおうコレクターとしてはどうしてもほしかったもので、eBayでは高すぎて手が届かないので、うれしいし、Manicsのライブ映像、ましてRichey在籍時のものは貴重。だからもっと喜んでもいいはずなんだけど、うれしいけど胸がキリキリと痛いのはMansunの“Kleptomania”と同じだ。

 アルバムについてはもう書き尽くしたので、リミックスだろうがリマスターだろうが、今さら書き加えることはない。ただ、本当に10年ぶりなので、こんなにいいってこと忘れてた。実は買って聴く前に、レコード屋でかかっているのを聴いてしまったのだが、本当にひざがガクガクするほどの感動を味わった。
 これはManicsの最高傑作である。と言うと、今後のManicsには何も期待してないように聞こえるな。そうじゃなくて、これはこの4人組のユニットが、よろめき傷つきながらも到達することのできた最高峰であり、ロックの歴史に刻まれた記念碑であり、今後いかなるバンドもこれに比類するアルバムを作ることはできないだろう。これが好きかどうかは別として。Richeyの名はこのアルバムとともに永遠に残るだろう。それがせめてもの慰めだ。

 この世は実際に地獄かもしれない。ならばManicsは私にとって、その地獄に降りてきた蜘蛛の糸である。あまりにも細く脆いのでどうせ切れると思ってた。でもその糸は持ちこたえ、まだ切れずにそこにある。そう思うと、Jamesの微笑みはお釈迦様の笑みにも似ているように思えませんか?

2005年2月14日 月曜日

 まだManicsの感動も冷めないが、今日届いたのはSuedeの本“Love & Poison”。公認バイオと書いてあったから、てっきり待望のフォトバイオだと思って注文したのだが、実はペーパーバックの活字本だった。あーん! Suedeこそ典型的「ビジュアル系」なのに、とうとうまともな写真集は出ないまま終わるのか。他のブッサイクなバンドのはいくらも出てるのに!
 とはいえ、SuedeのヒストリーはJustineとのアレとか、Bernardとのアレとか、いろいろ興味深い事件がいっぱいあったので、読むにはおもしろそう。
 今はまだパラパラめくっただけだが、Brettのご両親の若いころの写真が載っていた。例のタクシー運転手のおとーたん(自分のタクシーをSuedeのロゴや写真で飾り立てたSuedeタクシーを運転しているという。Brettはすごくいやがっていた)だが、驚いたことに息子に生き写し!(逆か?) いや、Brettのほうが多少ハンサムだが、それでもそっくり! 特に目鼻立ちのせせこましいところとか、きざったらしいところはそっくりそのままお父さんからもらったことがわかる。
 一方ジプシーの血を引いているというお母さんはブルネットの大柄な美人で、背の高さはお母さんからの遺伝だな。(お姉さんはこれまたお母さんに生き写しで美人) ちなみに二人ともすごい痩せてるので、Brettの激痩せも不思議じゃなかったわけだ。

 で、これを見たおかげで今度はSuedeのことを思い出してまた落ち込む。Manicsはまだあるけど、SuedeとMansunはもう二度と見れないんだなー。そんなことがあっていいのか! 

2005年2月22日 火曜日

 また日記の間隔が空いてしまいましたが、これはお店のカタログの更新をしていたから。当然、お客さんも更新直後にどっと来るし、その受注や発送に追われて。この調子で毎日来てくれればいいんですけどねー(笑)。
 特に今回はQuisquoseのフナヤマさんに、Dead Can Danceを中心に4AD関係のアイテムをまとめて44点売ってもらったので、よけい忙しかった。しかし小包が届いて広げたときはちょっと感動しましたね。売っちゃうくらいだからおそらく彼としてはたいして価値のないものなんだろうけど、それでも店でもめったに目にすることのない4ADアイテム44枚(4AD以外もあり)を一度にこんなに見ただけでうっとり。
 それを言うなら私自身のコレクションだってそうなんだけど、こちらはなかなか全部広げてみるチャンスなんてないので。だいたいバラバラにあっちこっちに突っ込んだままだし。

 それでうっとりしたついでに、見てると売りたくなくなって自分のものにしたくなってしまう(笑)。これだからうちはいつまでたっても赤字なんだ! おまけにコレクションが(どこにあるかも何を持ってるかもわからなくなって)収拾つかなくなってしまうんだ! それは自分でもよくよくわかってるんだけど、逆に商売で扱ってると、かえって価値がわかって売るのが惜しくなるってこともあるんですよねー。
 たとえば、輸入盤ならプロモだろうとレア盤だろうと、お金さえあればほとんど買えないものはない。eBayもあるし、GEMMだってeilだってあるしね。なのに廃盤日本盤というのはお金があっても買えないの。主として日本にはまともなオークション・サイトや通販サイトがないせいで。だから1枚1枚足が棒になるまで歩きまわって捜すしかない。その苦労を誰より実感しているから、よけいその貴重さが身にしみるわけ。
 うーむ、店に出せば売れることはわかってるんだけど、Cocteau TwinsとDead Can Danceの日本盤CDぐらいは持ってたいなー。4ADにだけは手を出してはならないと、大昔に心に決めたんですけどねー。

 前にも書いたように私はここのデザイナーのVaughan Oliverの大ファンで、集める理由は大いにあるんだけど、4ADはとにかくコレクター人気が高く高すぎ! それはUNKLEも同じだが、こっちは私は人よりちょっと先行してデビュー時から集め始めていたので、もう今さらあとに引けない(笑)。(それでもUNKLE以外のMowaxものは自重している) なのに4ADは完全に後追いで不利だし。
 さらに私はどっちかというと「ロック派」で、4ADみたいに渋いのはやや「専門」から外れるし、「女性ボーカルは集めない」という不文律もあるので。でもどっちも良さは大いにわかるし、好きなんだよねー(笑)。困った困った。
 とりあえず、私のメイン・アーティストであるMassive AttackとNew Orderはいただいておくとして、4ADのほうはもう少し考えよう。

 というわけで、人気アーティストの日本盤CDは貴重なんだが、意外とだめなのが日本盤プロモ。こっちは通常盤とは比較にならないほど入手困難(だし、専門店ではキチガイみたいに高い)のは日本人コレクターならご存じだと思いますが、うちでは思ったほど売れない。
 この理由もよくわかるんであって、ためしにeBayを見てみれば各国盤プロモは氾濫しているのだ。つまり、日本盤プロモまで買おうという人は、当然のように英盤・米盤・オーストラリア盤・オランダ盤プロモはもちろん、スペイン盤だのフィンランド盤まで揃えた上で、さらにほしいという人に限られる。当然ながらそこまでする人はそう多くはないわけ。
 まして、バーゲンボックスに1枚100円で20枚ぐらい入ってるような海外のプロモといっしょにされちゃたまんないや。(日本でも昔はそうだった。最近ではJ-POPがそうだよね) うーむ、日本盤プロモはしばらく買い控え、自分のものだけにしておこう。

 とか言いながら、Kasabianの日本盤プロモは意地で集めていて、ヤフオクで1750円もする(私としては異例の高値)Club Foot EPのプロモを買ってしまった。あー、もう、こんなカラーコピー・スリーブのCD-Rなんかこんなに集めてもしょうがないのに!と思いつつも、それでもeilの半額だし、Kasabian友達のDavidがほしがってるのを知ってるから。「人が欲しがるものは欲しくなる」というのもコレクターの法則。子供といっしょだわね(笑)。

2005年2月24日 木曜日

 今、久々にDesperate Iconsの更新をしたところ。Paulのソロが出れば話は別だけど(もう何も期待しない気分になっている)、これが最後の更新になるかも、と思うとしんみり‥‥。
 ネタはもちろんディスコグラフィしかない。これも最後のMansunコレクションになるかもしれない、Kleptomaniaの日本盤プロモカセット3本組をようやく入手したので。ちなみに2本ずつゲットしたので、1組はまもなくStrangelove Recordsに出します。最初はeBayに出そうかと思ったけどやめた。出せば売れちゃうし(幸か不幸か、私が最後のMansunコレクターというわけではないので。今のところは)、そんなにすぐに売れたらいやだから(笑)。
 おっと、「最後のMansunコレクション」というのは嘘だった。eBayではKleptomaniaのプロモフラットを買って、届くのを待ってるところだから。
 というわけで、未だに細々とMansunコレクションも続けておるのですね。KasabianやThe Musicみたいな旬のバンドを集めてるとなんかウキウキした気分になるけど、もうないバンドだと思うとなんか寂しくなりますね。という言い方も変か? 世の中のレコード・コレクターという人は、ほとんどがもうないバンドのコレクションをしているんだから。

 最近買った変なレコード。DJ Shadow vs Keaneの10インチ。Keaneの“We Might As Well Be Strangers”をDJ Shadowがリミックスしたものなんだが、何考えてるんだ(笑)。シールしてあるアナログはもったいなくて聴けないので、今、インターネットで聴いてるんだが、やっぱり何考えてるんだって感じ。こういうんだったら、やっぱりJames Lavelleのほうが上手だな。ていうか、このシンガーってJamesさん好みなので(あくまで声が)案外、本当にUNKLEがやるかも。ここでフルコーラス聴けます。
 ところでこのジャケットは宇宙飛行士と猿の絵なのだが、どっちが宇宙飛行士でどっちが猿なのか(笑)。

 それにつけても金がない。って、何を今さらって感じですが(笑)、最近はお店の仕入れだけで金を使い果たし、自分の欲しいものはぜんぜん買えない。「買わなくちゃならないのに買ってないもの」のリストだけがどんどん長くなる。
 もう各国盤やプロモまでぜんぶ集めるのは、よほど限られたバンドだけにしないと無理だなあ。今んとこ、外せないのはMansunでしょ、Manicsでしょ、UNKLEでしょ。あと、SouthとThe Musicぐらいにしておかないと身が持たない。Puressenceはどうせ5年ぐらい新譜は出ないからいいけど(苦笑)。

 その苦しい中、苦しい思いをして買った『指輪物語』の限定DVDは毎日見ているが、まだ全部見切れない! というのも、あのオーディオ・コメンタリーってやつのせい! 最近のDVDではよくあるが、このディスクには監督・出演者・制作・特殊効果チームと4種類のオーディオ・コメンタリーがあって、それが3時間超の映画3本ぶん! これだけ全部見るには数年かかりそう。
 しかし、「どうせ3本揃ったらボックスセットが出るに違いない」と思ってた(けど、待ちきれなくて買ってしまった)けど、出たのを見たら値段も3本買うのといっしょだし、ケースもなんかちゃちなものになってるので、やっぱり買っておいて良かったと。

 あー、しかし時間もない。『指輪物語』だけでも書きたいことは山ほどあるんですよ。でもどうせ書くならちゃんと書きたいし、とんでもなく長くなるのもわかってるし。ディスク・リビューも書きたいのがたまってるし、本のことも書きたい。(特に『指輪物語』と同じぐらい好きな『新しい太陽の書』の著者Gene Wolfの翻訳が久々に出たので) なのに、こんなもの書いたり、お店のメール書いたり、CDの整理しているだけで一日が終わってしまう!

2005年2月25日 金曜日

 昨日あんなこと(もうプロモのたぐいを買うのはメインのバンドだけに限ろうとか)書いたばっかりなのに、今日は、(私としては)とんでもなく高価なプロモを買ってしまう。ものはJesus And Mary Chain。あそこには書いてなかったけど、80年代のMary Chainと言えば、90年代のMansun、Manicsに匹敵するほど私を狂わせたバンド。なのに、コレクションとしてはたいしたことないのは、当時はぜんぜんコレクターではなく、単に好きで聴きたいから買ってるに過ぎなかったから。でもこれは買わずにはいられなかった。
 見つけたのは、“The Jesus And Mary Chain US Promos”と書かれたボックスセット。ずっしり重い大きな黒い木箱だ。とにかく見たこともないものなので、とりあえず開けて見せてもらった。重さからすると15枚組ぐらいかと思ったが、中にはCDが2枚だけ。重いのは箱らしい。
 入っていたのはタイトル通りのアメリカ盤プロモで、シングルのプロモが1枚(これはべつにめずらしくもないと思う)と、ベスト盤プロモ。当然ながら限定ナンバー入りで、限定100セットの77番。麗々しいプラスチック製の「証明書」まで付いているし、箱には金属板が埋め込まれ、そこにもタイトルとナンバーが刻印されている。中味は思ったよりちゃっちいけど、箱は豪華ー! この箱だけでも欲しい。
 でもお値段は5800円。そこでじっくり考える。自分はそれより高いCDをいっぱい売ってるくせにケチくさいって? 売るのと買うのは別なんですよ。これが売り物なら、絶対おそらくそれより高く売れるから躊躇なく買うんだけど、自分のものを躊躇なく買っていったら破産だから(笑)。
 うーむ‥‥。このベストは私は持ってないので欲しかったんだけど、レコファンで6000円だかのキチガイみたいな値段がついてるのを見たことがあるなー。それ思えば安いかも。だいたい限定100セットのプロモオンリー・ボックスなんて、最レア・アイテムなのは間違いない。確かに解散後、Mary Chainの市場価格は下落しているが、それでも一時代を作ったこれだけの人気バンド(だったんですよ、昔は)の、これほどのレア盤が5800円は安いか? たとえeBayで3000円で売ってたとしても、これだけ重いと送料だけでそれぐらいになるし。ただ、アメリカ盤ってとこがいまいち。優雅なロゴもぜんぜんMary Chainらしくないし。でもよく見ると、このロゴは鉄条網になってて、彼らのアルバム・タイトルに合わせてあるんだなー。
 などとあれこれ思案したが、実は見た瞬間に買うことはわかってたんだよね(笑)。コレクターには女房(いないけど)質に入れても見たときに買わなきゃならないアイテムというものがありまして、これはまさにそれ。
 で、買って帰ってさっそくウェブでいくらしてるか調べる。まずはeBayだが、当然ながらない。それじゃ「ここになけりゃ忘れろ!」がキャッチフレーズのGEMMでは? ない。さすがにeilにはかつてあったらしく、Googleのキャッシュにはあったが、それも品切れの表示。今はカタログから消去されている。ただ、eilはレア盤情報を調べるのには便利で、これを見ると、作られたのは英国で、しかも2000年という最近のリリースだった。へー、こんなの出たのも知らんかった。というか、最大のディスコグラフィ・サイトにも載ってない。こうなると、本物か?という疑問がわくが、eilにあったってことは本当に存在するんだ。とにかく世界中、どこでも売ってない。うふふふ‥‥
 どういうものか興味のある方は、ここに写真を載せておきましたのでご覧ください。

 お話変わって、New Orderの新しいアルバム“Waiting For The Sirens Call”がもうすぐ発売になるんだけど、これの日本盤にはBernardが日本語で歌う(!)日本限定のボーナストラックが入るんですね。「やったー!」と思うのは商人としての私。それだけで日本盤が売れることは確実だから。
 でもファンとしての私は‥‥。だって、外人が日本語で歌った歌で、マヌケでなかったのって記憶にありますか?(笑) (それを言ったら日本人が歌ったものでも‥‥) 逆にこれがマヌケに聞こえなかったら、彼らの大いなる才能の証ということになるんだが、前作がいまいちだったので不安が残る。

 新譜と言えば、SuedeのBrettとBernardのユニットThe Tearsがいよいよ始動しましたね。実はもうオフィシャル・サイトで、シングルは聴いちゃったんだけど、Suedeとどこが違うんだよー!というぐらい、Suedeな音。でもBrettの歌にBernardのギターがネチョネチョとからむところにはつい昔を思い出してほろり。あと、これだけのベテランなのに音が妙にフレッシュで若々しいところがいいね。ヒゲBrettもすてきだし、Bernardもあいかわらずハンサムだし。ついニコニコしてしまう一方で、Paulはいつ帰ってくるのかなーと。 

2005年2月28日 月曜日

 ウキー!と今イライラしているところ。理由は欲しいCDが買えないから! 22日に「輸入盤ならプロモだろうとレア盤だろうと、お金さえあればほとんど買えないものはない」なんて書いたのに、やっぱりないものはないー!
 発端は、お客さんにPineapple Thiefという英国のバンドの注文をもらったこと。このバンドのことは前にもこの日記にちらっと書いた気がするんだけど、えー、いい加減な形容だけど、MansunとSouthを混ぜ合わせたみたいなの。って、モロに私の好みじゃん! だから気にはなってたんだけど、なにしろお金ないのに買わなきゃならないものが多すぎる人だけに、「どっかで安く見つけたら」なんて思いつつ、安くどころかどこでも見ないのですっかり忘れてたのだ。
 そこで「それなら私もほしいからお安いご用」とばかりに引き受けたのだが、な、ない! いや、もちろんレギュラーCDはあるけど、お客様がお捜しのDVDなんて世界中どこにもないし、限定盤やシングルもない。英国インディーは私のオハコだから、いつも買ってるショップを軒並み見たが、そもそもPineapple Thiefなんて1枚もないところがほとんど。どうなってるのー、もうアルバム3枚も出してるバンドなのに。eilにさえ1枚もないなんて信じられる? これはよっぽど人気がないのか、逆によっぽど人気があって品薄なのか?
 それなら3月に出る新譜はオフィシャルショップで2枚組限定を予約しようと思ったら、それもSOLD OUTと書いてある。予約の段階でSOLD OUTなんてありー? 最後の頼みの綱でeBayを見たら、出ているのはこの新譜1枚のみ。それもすでに30ポンドなんてプレミア価格が付いてる。まして2003年の限定盤なんか、これも出たら数万円の世界か。とにかくeBayで1枚しか出てないバンドなんて、ほとんどありえないと言ってもいいぐらい。
 どうなってるの? と、また言ってしまうが、最近のインディーはおかしい。たとえどんなに発売枚数が少なくても(それにしたって100や200ということはなくて、1000枚はプリントしてるはず)、たかが数年前に出たCDがそんなに入手困難なはずはないし、そんなに高いはずもないのに!
 ならばせめてレギュラーCDだけでも揃えよう、と思うところだが、かえってコレクターのプライドが邪魔して(笑)、なかなかそれができない。せめて限定が出てるCDは限定でほしいよー!
 だいたい、レギュラー盤も高い。新譜が11〜14ポンドもしてる。これに送料入れたら、1枚3000円になってしまう。英国盤CDなんて、ふだんレコファンで1580円で買ってるもんだから、現地でこんなに高いっての忘れてた。(というか、レコファンがどうしてあんなに安く売れるのかは謎)
 英国盤は英国の友達に頼めばいいと思われるかもしれませんが、そういう人たちも結局は店やeBayで買って送ってくれるので、自分で直接買うのと変わりないのよ。くそー! 私が向こうに住んでたら、足で捜し出すことも可能なのに。
 とにかく、手に入らないとなるとよけいほしくなるのがコレクターのサガ。クレジットの文字が数行違うだけの各国盤なんか集めるより、こういうのを集めないでどうする? というわけで、今ようやく置いてる店を探し当てて注文出したところだが、どうせまた品切れとか言うんだろう。

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