
「一太郎訴訟」で松下が知的高裁でジャストシステムに逆転敗訴。やったー! と思うのは、私が「新・一太郎」(俗称「二太郎」)からの一太郎ユーザーであり、いまだに一太郎を使ってるというせいもあるが、大企業が徳島の家内工業(じゃないんですか、もう?)をいじめているのを見て、むかついていたせいもある。
よしよし、これで一太郎も安泰、なんて安心しているわけにもいかないのは、ワープロ業界では一太郎が年々マイクロソフトにシェアを食われているせいである。松下だって憎いのに、MSなんかもっと憎い! がんばれ、一太郎!
とは言うものの、確かに外のパソコンでは一太郎が入ってること自体がまれになってきており、私もやむなくワードを使わなきゃならないことも増えた。でもワード嫌い! っていうか、未だに使い方がよくわからんし(笑)。何がいやってMS特有のセンスの悪さがいちばんいや。画面だけ見ても一太郎のほうが百倍きれいで見やすいし。
もっとも、その一太郎も、バージョンアップのたびにいらない機能ばっかり増えて、個人的には八太郎ぐらいのころがいちばん使いやすかったと思いますけどね。だいたい、これもMSの意地悪だと思うのだが、「Windows標準」の機能が一太郎ではぜんぜん使えないのも、使いにくさの原因。たとえば、私はマウスの真ん中のボタンを「コピー」に割り当てていて、これだと手をマウスから放さずにコピー&ペーストができてとても便利(Ctrl+Vは左手だけでやるのだ)。なのに一太郎では効かない。あと、ポインタがボタンに自動的に移動する機能も使えない。
だったらエディター使えって(笑)。ところが現実にはエディターどころか、最近いちばんたくさん書くのはこの日記なので、普段からホームページビルダーでものを書く癖が付いてしまった。そっちのほうがはるかに重いし使いにくいって! よって、こないだの映画リビューみたいに長い文章は、一太郎で書いて編集してホームページビルダーに貼り付けている、っていうのもまったく意味なし!(笑)
なんか話がそれて何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが、著作権ね。ところが同じ日の新聞によると、Avexの「のま猫」が、2ちゃんねるの「モナー」に似ているというので、商標登録申請を取り下げたというニュースが載っていた。
確かに似てるけど、だいぶ違うっていうか、モナーはアスキーアート(っていうのも死語ですか? 最近パソコン誌なんて読まないので知らない)じゃないか。これはちゃんと線で描いてあるし。こんなの商標登録したって誰も困らないし、誰も損しないと思うのだが。
そういや、最近日本でも知的財産権がどうのとかうるさくなっていやですね。なんかセコいことですぐ裁判起こしたりして、アメリカみたいになってイヤ。むしろ昔の中国みたいに、著作権無視のパクり天国のほうが好感が持てる。
理由はいろいろあって、基本的に私は法律なんかすべて反対だってこともそうだけど(笑)、いいものはみんなが自由に見たり聞いたりして楽しめた方がいいだろうというだけ。ただそれじゃ食っていけなくなる人もいるだろうから、最低限の権利だけ保証すればいいと思ってる。
こういうことを胸を張って主張できるのも、私自身が他人(音楽関係者)の権利を思い切り踏みにじってる(笑)――サイトに勝手に写真載せたり、MP3置いたり、ブートレッグ売ったり買ったり――にもかかわらず、法律守ってる誰よりも多額のお金を音楽業界に落としているという裏付けがあってこそ言えることだ。〈言うなよ〉
この文章だってもうご自由に勝手にコピーしてばらまいてくださっていいですよ。自分のサイトに載せても、印刷して町で配っても、他人の郵便受けに入れても、そこらの壁に貼っても(これはちょっと恥ずかしいか)いい。ただし私が書いたってことだけはっきりさせておいてくれたら。(盗作というのはまったく話が別で、ただの泥棒だ)
なのに、日本じゃそういうことにやけに神経質で小うるさくて、リンクすら承諾取らなきゃダメだなんてバカじゃないの? リンクするほうが金取ることはあっても、してもらえれば御の字じゃない。人に見られたくなかったら公共のサーバになんか置くなよ! 自分のハードディスクの中でひとりで見てりゃいいじゃない。友達にだけ見てほしいんならインターネットなんか使わず郵便で送れ!
というわけで、私のサイトはすべてリンクフリー! どころかリンクしてくださるならお金(100円ぐらい)あげてもいいぐらい(笑)。
さらに話はそれますが、やっぱりブートレッグだけは本心を言うと売るのも買うのもいや。理由は単に質が粗悪だから。それでもどうしても聴きたいブートがあったり、どうしても欲しいという人がいるからやむなく最小限だけ。それにしても、やっぱりブート買う人や集める人の心理ってよく理解できない。あんなゴミ、3000円も4000円も出して買って楽しいですか? 私はCD-Rのブートの適正価格なんて300円だと思ってる。(自分が売るときはもちろん原価がそれ以上なのでもっと高いですが) それ言ったら裏ビデオ買う人の心理も理解できないが、同じようなものか?(笑)
続いて時事問題。と言いながら思い切りローカルな話題ですみません。前から整理対象になってるのは知ってたが、いよいようちの隣の西葛西店も閉店が決まった。
まあ、ここが不採算っていう理由はよくわかるんですけどね。このあたりは大型スーパーやディスカウントストアがひしめいている場所で、その中じゃダイエーがいちばん高いし、食料品はまずいし、日用品は安物ばっかりだし、私自身もほとんど買わなかったから(笑)。
だから、なくなっても少しも困らないと言いたいところだが、やっぱりちょっと困る。何より、(ほぼ)ドアツードアで行ける便利さがなくなる。これまでは鍋を火にかけてから味噌がないことがわかって買いに行っても、煮える前に買って来れたのに。仕事帰りに重い荷物持ってても、帰りに買い物するのが苦痛じゃない。なのに、これからはなんと200メートルも離れたジャスコまで行かなきゃならない。(コンビニはもっと近いが、コンビニは高いので買わない)
しかしなくなると助かる面もある。いちばんは騒音。週末となると外部スピーカーでガンガン鳴らす「本日だけのお買い得!」とか言う呼び売りの声が聞こえなくなるだけでもうれしい。火災訓練のサイレンやなんかもうるさい。前はBGMもガンガン鳴らしてたのだが、さすがにこれは近隣住民からの抗議があったのかやめたが、こんなの流してるのはダイエーだけで、その辺のセンスも許しがたい。あと、店の前でガキがたむろってうるさいし、道も混雑して歩きにくいし。
むしろ気になるのは跡地に何が建つかですね。なにしろうちの窓の正面なので、場合によっては、日照権やプライバシーの大侵害になって私は被害甚大。いちばんいやなのは何かな? パチンコ屋? でもものすごく広い敷地なので、こんなにでかいパチンコ屋はありえないので、それはないだろう。
可能性が最も高いのは高層マンションだが、それが最悪かも。うちは5階なので、覗かれたり見下ろされたりしたら最悪! 現在はうちとほぼ同じ高さのところに駐車場があるのだが、駐車場だからほとんど人はいないし、私は風呂上がりなんか平気で窓全開でタオルを巻いただけで歩きまわっている。それでもときどき、ライトを付けた車がうちの真正面に停まると、スポットライト状態になってしまい、踊るとかなんとかしなきゃいけないんだろうか?(笑)と困る。これがマンションだったらそうはいかないし、なんか目隠しでもしなきゃならなくなるのはすごく困る。
どこか他のスーパーが買ってくれればそれにこしたことはないのだが、やっぱり商売にならないだろうしなあ。
そこでまず絶対実現不可能だが、私は何に入ってほしいかというと、1階はブックオフ(はすでにあるが、駅から遠い)、2階はレコファン、3階はディスクユニオン、4階に書泉ブックマート(は、すでに駅の近くにあるんだが小さい)、5、6、7階にHMVとタワーレコード(洋書フロア含む)が入って、最上階はシネコンっていうのができれば、私は家から100メートルと離れずに一生ここで生活できるんだが、なんかそれも悲しいなあ(笑)。
しかし、マジな話、東京東部は大型レコード店が1軒もないので、作ればきっと繁盛すると思うけどなあ。音楽ファンやおたくが東部には少ないなんてはずもなくて、江戸川区は住民の平均年齢が23区内でいちばん若いんですよ。ここなら千葉からの客も流れ込むし、いい立地だと思うんだけどねえ。
やっと涼しくなったと思っていたら、東京ではまた猛暑がぶり返す。おかげで悪いものでも食べたのか、ひどい下痢をしてしまい、今日は一日病人状態。どうやら3日前に切ったものの、食べきれずに冷蔵庫にしまってあったメロンが犯人らしい。みんな生ものには気を付けよう。って、今ごろ言っても遅いって(笑)。
私はもともと腸が過敏で下痢しやすい体質(おかげで便秘ってどんなものなのかよく知らない)だが、ときどき本当にひどい下痢をする。(汚い話ですまん)
10分置きにトイレに駆け込むとかそんなんじゃないんす。とにかく一度で全身の水分がすべて絞り取られるような下痢。宿便も何も全部洗い流されちゃう感じ(笑)。こいつが来ると、もうお腹が痛いなんて感じる余裕もない。それより気持ちの悪さが致命的! 気持ち悪いというのは、要するに高熱と吐き気なのだが、脂汗がダラダラどころかダーッと流れて止まらず、体中ガタガタ震えて、頭がグルグルまわって目がくらみ、トイレに座っていることすら容易でない。まったく気持ちの悪さで死ぬならもう死ぬ! でもトイレで死ぬなんてかっこわるいから救急車を呼ぼうと思うぐらい。
あまりにひどいから何か悪い病気かと思うが、出したあと、ベッドにひっくり返って1時間ぐらい寝ているとすべて収まるから、やっぱりただの下痢みたい。ただ、その後の虚脱&脱水症状がひどいっていうか、全身に力が入らず寝たきりになる。水なんか3リットルぐらい飲んでもまだ喉がカラカラ。おかげでこれ一発で相当体重減ったはずだが、すぐ元に戻ってしまう(笑)。
なんかこれで終わるのはあんまりなので、たまには音楽の話も書こうか。ちょうどさっきMaximo
Parkのアルバムを聴き終えたところなので。あー、いつもながら、私は時流にまるきり遅れを取っています。なにしろ赤貧でインターネット以外に音楽聴くメディアもないし、商売物は買ってるけど、新譜は未開封なので自分じゃ聴けないし。この2枚組限定も(少しでも儲けたいので)店頭になくなったら店に出そうと思ってたけど、いっこうになくなる気配がないので(笑)、それなら自分で聴こうと思って。
このバンドに関心を持ったのは、ネクタイのせいもあるけど(笑)、「老舗ダンス・レーベルWarpが初めて契約したロックバンド」というところが、「老舗ダンス・レーベルMowaxが初めて契約したロックバンド」だったSouthを思い出させたから。
で、結論は、どこがWarpなんじゃい!という感じで、よくあるLibertinesもどきのひとつ、としか思えないんですが、私には。ところどころ、「これはSmiths」とか「これはCure」というパクりも目について、はやりの80年代っぽさもあるな。いずれにせよ、ぜんぜん目新しさは感じない。
もひとつ期待してたのはボーカルがわりと美声だと思ったからだが、確かに声はいいが、歌あんまりうまくないし。
唯一、おやっと思わせたのは、語りで始まる最後から2番目の曲で、これだけ音響系(って言っていいんですか? なにしろ最近の音楽にうといもんで)の、ぜんぜん異質の曲でこれがいちばんおもしろい。でもだったらSigar
Ros(ってそういう感じのバンドじゃなかったっけ? これもちゃんと聴いたことあるわけじゃないので)でも聴いた方がいいような気がする。
ま、悪くもないので将来に期待。がんばってねというところ。
そういや、Libertinesのことはほとんど書いたことがなかったような気がするが、このバンドは本当に好き。これだけ“For
Real”な音を聞かせるバンドはClash、Manics以来、と言ってもいいぐらいだ。これって私としては最大級の賛辞だからね。
だから大いに期待して、コレクションも始めようとしたのだが、すでにLibertinesのレア盤はとてつもなく値上がりしていたし、あいつぐお家騒動で「なんで私が好きになるバンドってこういうのばっかり‥‥」と、いささかげんなりして気力を失ってしまっていた。
でもまた引っ張り出して聴いてみたところ、やっぱりいいんだよなー。これはほとぼりが冷めて、みんなが忘れたころ集め始めよう。今のところ、アルバムと、初期シングルが数枚と、日本盤シングルと、日本盤プロモがあるだけだから。って、普通それだけあれば十分だっての!(笑)
ところで英語はすべてローマ字読みするという日本の習慣に従うと、Libertinesはリバーティンズになるはずだけど、これはリバティーンズとわりと原語っぽくなってますね。でもティーンとのばすとそこにストレスが乗っちゃうから、個人的にはリバティンズがいいと思うんだけど。それにこの単語は英国読みだとリバタインズになるんだけど、本当はどう発音してるのか、しゃべってるの聞いたことがないんでわかりません。あー、体調悪いとどうでもいいことしか思いつかん。
ついでに名前が出たところでSouthのニュース。こちらは地味ながら着実に活動していて、10月にはアメリカで、1月にはイギリスでシングルが出るし、来年あたまにはアルバムも予定されている。ただ、気になるのはまたレコード会社が変わっていることで、英米ともまた聞いたこともないマイナー・インディー。それでも出るだけいいとは言えるんだが、なんでこんなジプシー暮らし。イギリスのバンドなのに、アメリカのほうが本拠になってるらしいのもなんかなー。
いちおうここで新曲のクリップが聞けますのでどうぞ。惚れたバンドだからもちろんいいんだけど、なんかだんだん「普通の地味ロックバンド」になってきた感じ。やっぱりJames
Lavelleプロデュースのファーストがいちばん良かった‥‥というのは当然だし言ってはいけないことなんだけど。
これ、1000枚限定なんだけどちゃんと買えるかな? 悲しいけど買えちゃうんだな、たいてい(笑)。
そういや、現在の私のメイン・バンドPuressenceもまだあるみたい(笑)。オフィシャル・サイトもちゃんと稼働してるし、ギグもやってるし、8月には次のアルバムも99%完成しているって書いてあったから、たぶん2年ぐらいのうちには出るだろう(笑)。だって、まだ契約先も決まってないっていうんだもん。と、なんか尻すぼみな終わり方で残念だが、やっぱり具合わるいのでもう寝る。
きのう、Libertinesのところで書いた、「なんで私が好きになるバンドってこういうのばっかり‥‥」の補足。こういうのっていうのはつまり、私が「これはすごい!」と絶賛するバンドって、たいてい誰にも知られないままどこかにいなくなっちゃうか(でも、インターネットで本人が細々と自主製作CD売ってたりすることもある)、稀にスターダムに乗ったと思うと、痴話ゲンカみたいなケンカ別れしたり、主要メンバーが失踪したり脱退したりのドタバタをえんえん続けるか(Clash、Mary
Chain、Manics、Suedeなど。Libertinesも明らかにこのパターンで、私にはあまりにも見慣れたもの)、なんの問題もないように見えたのにアルバム3枚ぐらいでぷいっと解散してしまうか(Strangelove、Mansunほか)のどれかなんだもん。
しかし考えてみれば、ほとんどのバンドがこのどれかなので(笑)、べつに驚くことじゃないか。でも、いつの時代でもなんかメインストリームのバンドって(BlurとかOasisとかRadioheadとか)乗り切れないんだよなー、私は。まあ、この辺はまだいいとしても、○○とか××とか、すごい人気だけど私は顔見るのもイヤ!ってバンドのほうが多いことも事実だし。
とか言いつつ、私はCD売ってるので、伏せ字にしなきゃならないのがつらい(笑)。実を言うと、私が商売物をあまり聴かないのは、聴いてしまうとつい「こんなもの!」となって、めちゃくちゃ安い値段付けちゃったり(笑)、そもそも在庫として置いておくのもイヤとなるのが困るからである。
だいたい、それを商売にしちゃうと、音楽については書けないことが多くなって困る。でも音楽ライターだったらもっと困るよなー。実はこれだけ音楽(と、それについて書くのが)好きなくせに、音楽ライターという職業選択肢は一度も頭に浮かばなかったのはそれがいやだからだ。インタビュー取ってこいと言われて、「あの人は顔見るのもヤだからいやです」とは言えないもんなー(笑)。やはり好きなことを職業にしてはいけない。(でも嫌いなことを職業にするのはもっといけない)
でも一度でいいから言いたいことすべて言ってみたい。雑誌の人気投票トップ100のバンドについてすべてコメント付けるとか。あ、でもそんなにCD買えないや(笑)。
私が時代に乗れない理由のひとつは、いつの時代にもなぜか、1つ前のデケイド(10年間)のものはダサい、2つ前のデケイドはかっこいいという意識があるからだ。すなわち、80年代には60年代がイマい(ってほんと死語だな)、70年代は古いって感じだったのに、現在2000年代は90年代はアウトで(ブリット・ポップなんてほとんど悪口だもんな)、80年代がインということになっている。
でもその理由はわかるんだな。10年前ってことは、まだ多くのバンドがバリバリの現役なんである。そこで音楽業界としては、今さらそんなの宣伝したって儲からない。でも20年前のバンドなら再発盤が売れたりもするし、そんなの初めて聴く若いファンも増えているし、大いにビジネス・チャンスがあるわけ。
なのに私はたいてい10年前ぐらいの音楽がいちばんぐっとくるので、90年代には80年代にべったり思い入れを持っていたし、今はゾロゾロ出てくる80年代モドキのバンドなんて超ダサいとしか思えなくて、むしろ90年代がなつかしくてしょうがない。
90年代の何がかって? 幸いというか、Manicsはまだあるし、Suedeは変なところで復活してしまったし、それはいいんだが、ワタシはMansunの新譜が聴きたいよー! それが無理ならMansunみたいなバンドが聴きたいよー!と、未練がましいようだが、このバンドにはそれだけ惚れておったとですよ、私は!
しかし現役当時ですら唯一無二の存在だったMansunみたいなバンドが、今あるはずがないのだ。まあ、「こんなバンドは二度と出ない」と思ったからこそ、あそこまで惚れたんですけどね。とっくに解散してしまったRain
Bandのシングルなんか今ごろになって買い集めているのも、ほんのちょっぴりでもMansunを思わせたバンドはあれぐらいしかなかったから。
もちろんPaulはまだ現役らしいし、今後また彼の歌が聴ける可能性もないとは言えないけど、なんかこう、「これはMansun以上!」と私に言わせるようなバンドに出てきてもらいたいものだ。
最近の買い物
eBayで買ったColdplayの“Brothers & Sisters”。3.40ポンド。自主製作のデビュー盤を除くと最も古いシングルで、2500枚限定だそうだから、すごいレアなような気がするのだが、そのわりにはeBayにはいっぱい出ていて値段も安いのが不思議。もしかしていっぱいリプリントしてるのと違うか?
不審に思って調べたが、後に再発盤が出ているのは事実だけど、どこが違うのかわからないや。でもそっちはピクチャー盤と書いてある。これは例のパンダの絵だからピクチャーじゃないよな。それと、再発盤はどうやらレコード番号も違うらしいから、やっぱりオリジナルだ。とりあえず、いかにもFierce
Pandaという感じの安っぽいアートワークが今とは似ても似つかなくてステキ。
とか言ってたら、その再発盤をHMVで売っているのを見つけて買う。こっちはファット・ケース入りのアメリカ盤じゃないか、なーんだ。830円。Coldplayはついでに日本盤“Fix
You”も。英国盤はまだ買わない。中古で安く買うのを待っている。
Ian Brownの7インチ“All Ablaze”、やはりHMVで830円。Ian Brownはいちおう力を入れて集めているアーティストだが、彼のシングルはたいていバーゲンで300円とかになるので(笑)、先に7インチだけ。
Bloc Partyのシングル2枚。どっちも725円。Bloc Partyもなんか成り行きで集め始めてしまった。なんかこういう統一デザインのシングルに弱いんですよね、コレクターは(笑)。
R.E.M.のベスト日本盤。中古で2000円。R.E.M.はいつも言うように限定アルバムに限って集めてるのだが、この日本盤はおまけにステッカーがよけいに付いているのでついこっちを買ってしまった。やっぱり米オリジナルで揃えた方がよかったかも。いちばん安い店で買ったのだが、スリップケースに擦れがあったのも誤算。まあ、これは売ってもいいや。
Primal Screamの日本盤シングル“Rocks”と“If They Move”。こういうメジャー・アーティストは日本盤シングルに限って集めてるのだが、Primalはこれで揃ったと思ってるとまだまだ出てくるのでキライ! たしか300から400円前後。
Sussedのシングル。SussedというのはRain Bandの前身です。
Swervedriverのシングル“Duel”。90年代マニアの私としてはシューゲイザーもあいかわらず集めてます。
New Orderの“Substance”初回盤。これはレアなんだよー! 何しろ日本でプリントされた第一世代のCDだから。ちなみに私が生まれて初めて買ったCDがこれ。2枚組が5000円もしてた時代の! だけど、私は帯を捨てちゃったの! その帯付きが出てたから買ったんだけど、この帯がラミネート加工されてるんだよねえ。普通、私はラミネートの帯は買わないんだが、これほどレアな帯付きは買わずにいられなかった。でも個人的にはやっぱりラミネートいや。でもこの帯はほしい、というので、今はどっちを売ってどっちを残すべきか悩んでいる。うーん、いちおういったん店に出して売れなかったら自分のにしようか。うーん‥‥。
しかし、商売は空前の不況で仕入れにも困ってるのに、自分のものばかり(それもハンパものばかり)こんなに買っちゃっていいんだろうか? でも貧乏しているとそれなりにセコくなってきて、最近は原則として、将来本当に食うに困ったら売れそうなものばかり買っている。(もちろんRain Bandなんか売れるはずないので、こういうのは自分のためだが。あと、中古が安いIan Brownも) 日本盤シングルを優先して買うのも、売れるとしたらまず日本盤のほうだから。確実になくなるのも日本盤のほうだしね。
また唐突に話が変わるが、今かかっているのはKeane。Keaneは一時eBayでの高値に肝をつぶしたが、さすがに最近は収まってきているし、日本じゃ中古が叩き売られている。
それはそうと、このバンドは絶対すぐに飽きると思っていた。なにしろ「ロック」命の私としては、ピアノ・トリオというだけでもロックじゃないような気がするし、ツボを抑えたメロディも、あまりに抑えすぎでかえって平凡で通俗的な感じがしちゃうし。
ところが驚いたことにこれがけっこう飽きずに聴いている。やっぱりちゃんとした「曲」が書けるのって強みだねえ。エバーグリーンっていうのはこういうのを言うのかもしれない。案外、今のはやりのバンドが忘れ去られたあとも残るのはKeaneなのかもしれない。
最近ではライブがいいこと(しかもフェスティバルとかでワーッと盛り上がるお祭りバンド)が売れるバンドの絶対必要条件だけど、(おそらく)ライブがパッとしないこういうバンド、しかもルックスがおっそろしく見映えがしない(笑)ために、軽視されてるとしたら気の毒だ。
きのうMansunのことを書いたら、(読んだわけじゃあるまいが)久々にMansunファンからメールが来た。イタリアの人なんだが、ロンドンのパブでばったりPaulに出くわして、連絡先を教えてもらったのに紙をなくしちゃったから、私に教えてくれないかと言う。知らねーよ、そんなの(苦笑)。なんて意地悪は言わないで、親切に「(オフィシャル・サイトの)Daveに訊けば?」と答えましたけどね。(実はDaveにも訊いたのだが、教えられないと言われたそうだ。あいつは本当に意地悪だ)
でもファンサイトをやってるというだけで、私はPaulとツーカーでいつも連絡取り合ってるとみんな勝手に思い込むから困る(苦笑)。しかしすかさず、「Paulどうだった? ソロアルバムのこと、なんか言ってた?」と訊いたら、あいにくあまり話をする時間はなかったそうで、元気そうだったというだけだった。あー、イラつく! 私だったら、「あんた、パブなんかで油売ってないで、さっさと仕事しなさいよ!」とどついてやるのに(笑)。
きのうの朝、咳をしたら血痰が出たので、「あー、いよいよ肺ガンで死ぬんだ」と思ったら、単に風邪を引いただけだった(苦笑)。とにかくこの異常な陽気ですからね、風邪も引くわよね。何が異常って、10月なのに室内にいると汗だくになるような気候。ウォームビズなんてバカ言ってんじゃないよっていうか、東京じゃ電車やデパートは真冬でも冷房入れてるのに、この上あったかい格好するなんてそれこそエネルギーの無駄遣いじゃない。そのくせ外はけっこう冷たい風が吹いていたりするから、汗が蒸発してゾクゾクするの繰り返しで、これじゃ風邪も引くわなー。
でも微熱があると頭がフワフワしてなんか変に気持ちいいような。でもものすごく眠いのに眠れないので、9時にベッドに入ったのに寝付けなくて、また起き出して、いささかほろ酔い加減で書いてます(笑)。(私はアルコールは一滴も受け付けないので、ほろ酔いというのがどういう感じなのかわからないのだが、こんな感じなんじゃないかと思う)
熱があると眠りも浅いのでよく夢を見る。夢については以前から不思議に思っていることがある。その1、なんで人の夢の話はつまらないのか(笑)。いや、つげ義春の『ねじ式』とか夢を題材にした傑作もありますけどね。なぜかみんなマンガだよね。やっぱり夢というのはビジュアルで圧倒するもので、話として聞かされてもバカみたいにしか聞こえないからかも。
その2、なんで見ているときは「これは傑作だ! 小説に書いたらノーベル賞とは行かなくても、世界幻想文学大賞ぐらいはいける!」と思うのに、目が覚めて思い起こしてみるとべつにたいしておもしろくもないのか(笑)。というわけで、つまんないのを承知で書いてしまう。
夢の発端はうちの冷蔵庫の裏から光がもれているのに気付いたこと。なんだろうと思ってのぞき込むと、冷蔵庫と壁の間から、隣の家の中が見えている。あらら、いつのまに隣とつながってしまったんだろうと思うが、他にもそういうところがたくさんある。困るというより、隣の家はきれいに片づいているので恥ずかしく思う。
ここでいきなり、この夢の主題は(夢だということはわかっている)「万物は移ろいゆく」ということだと思い込む。なんでそう思ったのかわからないが、思ったとたん、それらしいことが次々起こる。たとえば、うちの近所に道路に面した壁がなくていつも部屋の中が見えている家があるのだが、その部屋の内部の様子が見るたびに違っていたり。(それよりそもそも、そういう家があることの方が変だと思うが、それはおかしいと思っていない)
で、それとはなんの関係もなく、あとはすべて隣のダイエーの話になる。前に書いたようにこのダイエーは閉店が決まったのだが、夢ではすでに閉店して取り壊しが始まっている。見ていると、作業員が壁の一部だったらしい巨大なパネルを運んでいるのだが、私はそれを見ながら「あんな大きなもの絶対運べるはずがない!(長さが30メートルぐらいあるのを2人で両端を持って運んでいる)」と変な突っ込みを入れている。
そうやって壁が崩されていくと、その向こうにあったものが見えてくる。見ると、そこは何もない真っ平らな平原で、その向こうに海が見える。(現実には海は方向が違うし、見えるほど近くない、っていうか、西葛西に平原なんてないし!) 私は「あれがないと見晴らしがいいねえ」と喜ぶ。
しかもその平原にキリンが立っているのがよけいシュールな感じ。私はそれを見ながら誰かに、「これでキリンが燃えていたらまるでダリの絵だねえ。でもあのキリンは作り物なのよ」と話している。しかし、夢のダイエーには生きた動物もいる。青い象を飼育係が連れて歩いてくるのだ。ペンキでも塗ってあるのか、変な色あせた青の肌をしている。飼育係は若い女性だが、どうも象に踏みつぶされるのを恐れてるみたいで、手綱を引きながらビクビクした様子で何度も振り返って見ている。それもそのはず、この象、普通の象の倍ぐらいの大きさで、10メートルぐらいの身長があるのだ。
さらに夢のダイエーは魔法の国なので、なんか得体の知れないものたちも住んでいる。その元締めというかヌシみたいなのは森の中の小屋に住む親子だ。人間のように見えるが、人間じゃないらしい。カーリーヘアのブラッド・ドゥーリフそっくりで、確かにあまり人間のようには見えない(笑)。しかも父親と幼い息子なのだが、この2人が大きさが違うだけでまったく同じ顔、同じ体つきで、着ているものまでお揃いだ。私は彼らと仲良くなって家に遊びに行く。これがまたお伽話そのものの森の中にある、お伽話に出てくるような丸太小屋。
噂では彼らは「魔法のお菓子」を隠し持っていると言われている。そこで彼らの留守中に家捜しをしてみたところ、汚いドロップの缶に入ったお菓子が出てきた。「これだ、これだ」と言って開けてみると、中に入っていたのは、金平糖(なんて今の人は知らないかも。星の形をした砂糖菓子)みたいなもの。ちょっとがっかりしたが、バレないうちにと思ってすかさずひとつかみ取って口に放り込んだ。(いやしい、という以前に泥棒!) すると口の中に、今まで食べたことのないような得も言われぬフルーツの味が炸裂して、うまい! というところで唐突に終わり。本当につまらなくてすみません。熱ボケだから勘弁して。
はあ‥‥と、風邪で体力が弱ってるせいと、店が不景気で金力が弱ってるせいで落ち込んで、「諸行無常モード」に入ってるじゅんこです。
で、唐突だが、渋谷のHMVの輸入シングル・コーナーはすごい。何がすごいって、とにかく最新の、(私はもちろん)ほとんど誰も知らないようなバンドのシングルが「注目盤」として入ってる。もちろん私が見るのは英国インディーだけだが、友達に言わせると他のジャンルもそうらしい。よっぽど熱心な店員さんがいるんだなあ。他に新譜を試聴する方法のない私は、だから用がなくても渋谷詣でが欠かせない。
そういうシングルには、あとから思えば、「あのとき買っておけば一儲けできたのに!」というものもけっこうあるのだが、もちろん、そんな金のない私は試聴して「ほほー」と言うだけである。
それから、内外の音楽仲間(ほとんどが元お客さんだが、趣味の合う人は自然と友達になってしまう)から、「○○はすごいよ! 絶対聴くべき!」というメールが来る。この人たちもやたらと耳が早いんだよね。どうやってチェックしてるのか不思議に思うぐらい。もっとも、イギリス人の場合、レコード発売前でもクラブとかで見てるから当然と言えば当然だけど。
それで、「そう言えばそれ、HMVで見たような気がするなあ」と思っていると、NMEの表紙になったり、ロッキンオンに載ったりするのだが、3か月後にはもうどこにもいないし、誰も覚えていない(苦笑)というバンドが多すぎるんだよ!
この目まぐるしさにはとてもついていけない。なんとかしてー!と言う前に、私は新人チェックなんてあきらめてしまっている。少なくとも、ザ・ナントカズという名前はヤメテ! とてもじゃないが全部同じに聞こえてしまって覚えてられないから(笑)。
はあ‥‥やっぱ年のせいかなあ。というより、情報量が多すぎるんだな。インターネット以前、HMVやタワレコの日本進出以前の日本の洋楽情報なんて、ほんとお粗末なもので、だいたい日本に情報が入ってくるころには本国ではすでに定評が確立していて、それ以前に淘汰されてるから、ある意味楽だった。以前、「英国新人のレコードならすべて買ってた時代もある」と書いたが、それができたのも、そもそも日本に入るレコードがそんなに多くなかったから。
とにかくこれだけ新人の数と情報量が多すぎると、どっかでフィルターをかけなくては。私の場合、ルックスである(笑)。笑わないでよ! 本気なんだから。というのも私は「いやしくも一流と呼ばれるバンドは、それなりの面構えをしてなくてはならない」という迷信の持ち主で、たとえ外れても、少なくともルックスが良ければあきらめもつくし(笑)。
だから、雑誌とかで見て「かわいい!」と思ったバンドはいちおう試聴してみるのだが、ほとんどハズレですね(笑)。だから迷信だって言ってるじゃない! でもMansunは当たったし。Kasabianに入れ込んだのも、一目見て「かっこいい!」と思ったから(笑)。これはまだ当たりか外れかわかんない。
昔はもうちょいまともな選び方もできて、たとえばレーベルで見るとかね。でもインディー全盛期ならともかく、最近はそれほど信頼できるレーベルもないしなー。それでも老舗Rough
Tradeとかはつい意識してしまうのだが、Rough Tradeも出し過ぎ。ひと頃は、「インディー出身でメジャーと契約したバンド」というので、かなりの勝率だった(Mansunもだ)のだが、今はそれが当たり前になっちゃったし。
そうでなかったら出身地で選ぶ。これは未だにマンチェスター出身と聞くとつい手が伸びるが、これはまだわりと当たる。(余談だが、うちのお客さんはサウス・ヨークシャーの人が異常に多いのはなんでだろう? 人口比から言ったら、ロンドンとかマンチェスターに集中しそうなものだが。ああ、都会はレコード屋もいっぱいあるからか)
まあ、世の中がそんなだからか、店でも売れるのは新人としてデビューした直後だけ。その時だけパーッと売れて、あとはさっぱりというバンドが多すぎ。もちろんめざとい商人ならそういうのを次々乗り換えて儲けるんだろうけど、コレクターとしてはなんかそんなのいや。
やっぱりコレクター的に愛しいのは、たとえ現役当時はたいして人気がなくても、20年後、30年後でも熱烈なファンがいて、売れ続けるようなそういうバンド。うちの取り扱いジャンルで言うと、Depeche
Mode、Cocteau Twins、UNKLE、それにManicsあたりはほぼそうなることが確定しているけど、あとはどうだかなあ。でもうちではLotus
Eaters(80年代初頭にアルバム1枚だけ出して解散したネオアコ・バンド)がまだコンスタントに売れますからね。もしかしてうち(とVinyl
Japan)しか置いてないのかもしれないけど(笑)。
Depeche Modeファンの義理堅さも尊敬に値する。というのも、Depeche Modeが新譜を出すというと、うちみたいな店でも必ず予約注文が入るんですよ。新譜はほとんど儲からないから、なるべくなら売りたくないというのが本音で、私も消極的だし、だいいち新譜日本盤ならうちより安い店はたくさんあるのに。(私なんか、あらかじめメールで「うちは高いですよ」と断ってる) なのにわざわざうちに注文くれるのは、Strangelove
Recordsという名前からして、専門店だと思ってくれてるからなのよね。ほんとファンはありがたい。
あー、なんの話かわからなくなってしまった。もう体力が尽きたので寝ます。
ふがふが‥‥あいかわらず調子悪いので、つまんないことを書きます。実はまたDVDをいっぱい借りてきて(映画って見始めると癖になるから困る)、病気で働けないのをいいことに見てたんだけど、今は映画評書くほど体力ないので。
買い物はNew Orderの7インチ3枚が届く。例によっての変則リリースで、3枚のうち1枚だけ欠けたりしたらやだと思ったので、英国ショップに予約注文したのだが、なぜか1枚ずつ別便で送ってきやがって、おかげで送料を3倍払うはめになり、日本で買うより高く付いてしまった。(おまけに遅かった) あー、もうビニールを海外から買うのはやめた! 日本に入らなければなくてもいいや! とか言いながら、日本に入らなかった(はず)StarsailorのDVDシングルは海外発注する。
そういや、Starsailorの今回のシングルは、CD、DVD、7インチで出てるのだが、Starsailorに限らず、最近の英国バンドはこの組み合わせがシングルごとに変わるのはやめて! 7インチの代わりにカセットだったり、DVDシングルじゃなくてCDシングル2種だったり。どうでもいいがせめてフォーマットは統一してくれ! コレクター的には7インチなら7インチがずらっと揃うのは気持ちがいいのだが、あったりなかったりというのではまるでコレクションが穴だらけのようで気持ちが悪い。
eBayにDepeche Modeの新譜の日本盤を売りに出す。もちろん、儲けは度外視。「専門店」としての宣伝と、メンツのためだ。(東京では新譜は遅くとも発売日前日に入手できるので)誰よりも早く出すということにこだわった。まだ1日なので入札はないが、アクセス数とウォッチャーの数に驚く。同じCDの英国盤は5ドルぐらいでいっぱい出てるのに、20ドル以上もする(それでも定価より安く出してるのだが)日本盤をほしがるなんて、コレクターってほんとに××だね(自分もだが)。他のバンドのファンもみんなそうだと私はすごーく助かるのだが(笑)。
店では最近、Arab Strapを中心としたグラスゴー勢が(細々とだけど)よく動いている。私自身は今のグラスゴーにはあんまり関心持てないんだけど、やっぱりちゃんと聴かないとだめかなあ。
今ごろ気付いたんだけど、フットボール映画“GOAL!” のサントラに、OasisとUNKLEのコラボレーションの新曲が入ってるんですね。UNKLEは他に2曲も入ってて、しかも1曲はSouthのJoelが歌ってるんじゃないか。Mondaysの新曲も入ってるし、Kasabianも入ってるし、UNKLEコレクターとしてはこれは買わなきゃならないか。サントラって嫌いなんだけどなあ。映画はモロにつまんなそうだし(笑)。
でもあいかわらずSouthはUNKLEと仲良しなのを見るのはうれしい。この人たちが生き残るには、UNKLEの威光を借りなきゃまず無理だから(苦笑)。
そういや、“Live Forever”のDVDも借りてきましたよ。このリビューはいずれ書きます。
熱心なMansunファンはすでにご存じでしょうが、ここでAndyの新バンドSeraphimのサウンドクリップが聴けます。私の感想は、あー‥‥。
映画リビュー@
“24 Hour Party People”のリビュー(8月12日)で書いたように、私は音楽映画でさえあれば、ジャンル外でもなんでも無条件に感動してしまう弱みの持ち主だが、その私が見た、いちばんバカくさくて箸にも棒にもかからない音楽映画がこれ。“24
Hour Party People”について、「こんな映画に100円も出したなんて」とか書いていたが、それでも50円ぐらいの価値はあった(笑)。だけど、これは5円の価値もなし! と、その道の専門家であり、90年代英国音楽に強烈なノスタルジアを抱いている私が言うんだから、それだけひどい映画だってこと。
だいたい、いったい何が言いたくて、何のために撮ったのか、作り手の意図がさっぱりわからない。タイトルからして最初はOasis映画かと思ったらそうじゃないし、それから予告を見て、Oasis
vs Blur戦争の話かと思ったらそうじゃないし、どうやらBritpop映画らしいんだけど。
見てない人のためにいちおう解説しておくと、これはBritpopをネタに英国の90年代の意味を読み解くドキュメンタリー(らしい)。最大の問題は、Britpopそのものがメディアの勝手な命名で、べつに意義のあるムーブメントとかそういうんじゃなかったこと。その後すぐに自然消滅したのも当然という、べつに騒ぎ立てるようなものじゃなかったわけ。だいたい、記憶に新しすぎるし、そもそも90年代という時代自体、英国ではほとんどなんにも起こらない平穏無事な時代だったし。
いちおう、私なりにBritpopの定義をしておくと、そういう退屈な時代背景をバックに、大学出のおしゃれで頭が良くてニヒルな中流階級が、平穏無事な郊外生活の退屈さと欺瞞を、クールで突き放したかたちで歌うというもの。
しかし、メイン・キャラとして出てくるOasisもMassive Attackも、そもそもぜんぜんBritpopじゃないじゃない! この映画の公開以来、どうもみんな勘違いしているらしいけど、OasisはBritpopじゃないってば! むしろ(本人たちは気にもしてなかっただろうが、スピリットとしては)その完全なアンチテーゼとして出てきて、Britpopの息の根を止めたのがOasisだったんだから。
しかも、Blurと並ぶBritpopの親玉Suedeが出てこない! いくらなんでもこれはひどいので、おそらく出演交渉はしたんだろうが、Brettの了承が得られなかったんだろう。そのため、Suedeは雑誌の表紙とビデオクリップだけで登場。しかし、これは結果として見識だったと言えよう。
逆に、何を思ったか、こんな映画に出てしまったおかげで完全にワリを食ったのがDamon
Albarn。なにしろこの戦争の結果はとっくに出ていて、ビジネス的にも、音楽的にも、ビッグマウスでもOasis大勝利なのがわかってるのに、なんか尾羽打ち枯らした敗戦の将を引っ張り出すみたいでみじめだ。
そもそも、Oasis vs Blur戦争は、もとはSuede vs Blur戦争だった。それも、Justineのことで変に嫉妬したDamonが、得意のビッグマウスでSuedeの悪口を吹聴してまわったというだけのことだったんだが。ところが、なぜかそこにOasisが割って入り、Suedeを弁護してBlurの悪口を吹き始めたのを、プレスが大いにあおったわけ。なにしろすでに「落ち目」と見なされていたSuedeよりOasisのほうがはるかにニュースバリューが高いし、これだと階級闘争にもなるからね。
しかし、Gallagher兄弟がこれを単なるお笑い草としか見てないのに、Damonはいまだに本気で傷ついてるらしいのが意外。ほんとになんで出たんだろう?
ほかに出てきたのは、PulpのJarvis、SleeperのLouise、デザイナーのOswald
Boetang、アーティストのDamien Hirst、それとなぜかOasisのトリビュート・バンドという、なんか見るからに情けない顔ぶれ(苦笑)。90年代英国を語るのに、あれだけのセンセーションを巻き起こしたRadioheadも出ない、Kula
Shakerも出ない、Verveも出ない。(Mansunのことはもう言うだけむだだから言わない) 「有名ミュージシャンの顔見せ」だけが取り柄の映画なのに、これじゃなー。だいたい顔見せと言ったって、もううんざりするほど見せられている連中ばかりだし、ミュージシャンは音楽やってるからステキなんであって、しゃべってるのを聞いて価値のあるほどのやつはいないし。
しかし個人的に何があっても許せないのは、90年代英国を代表するオピニオン・リーダーだったManicsが出ないことだ。他のバンドはちらっと顔写真ぐらいは出たのに、Manicsはそれもなし! どういうことだ、これは?
それであらためて痛感したのだが、彼らってやっぱりアウトサイダーでしかなかったんだな。ついでに私の好みがいかにアウトサイダーかも痛感。だって、80年代に私がいちばん好きだったのはJesus
And Mary Chainだが、あれだけの社会現象だったにもかかわらず、80年代回顧の中でMary
Chainが取り上げられることなんかまずないもん。
それもそのはず、気取ったBritpop全盛期にパンクやヘビメタをやってたManicsがアウトサイダーだったのと同様、ネオアコ全盛期のスコットランドで轟音ノイズを鳴らしていたMary
Chainもアウトサイダーに他ならなかった。となると、どっちかというとラウドで単細胞なバンドがはやっている現在、「Starsailor最高!」とか、「やっぱりKeaneは軽視しちゃならんよ」なんて言ってる私は、単にアマノジャクなだけか(笑)。(実はそうです)
まあ、そういうわけで、ほんとどうしようもない映画。おかげで印象に残ったのは例によってつまらんことばっかりだった。今はすっかり汚いジジイになっちゃったJarvisの、テレビ出演時の映像を見て、あまりの色っぽさにドキッとしたり、3Dはなんであんな変な名前(本名はRobert Del Naja)なんだろうと思っていたが、イタリア系だったと知って納得したり(イタリア系としても変な名前で、どっちかというアフリカ系の感じだが、本人は典型的なイギリス人なのがやっぱり不思議だが)、でもやっぱり画面に出てるだけで場を圧倒してしまうのは、何を聞かれても、「知らねー」、「考えたこともねー」と、いつもながらまるっきりやる気がないのが見え見えのLiamだったりする(笑)。
普通なら、Stephen King原作なんて見向きもしないのだが、Kingの小説は映画のほうがおもしろかったりすることもよくあるし(笑)、Lawrence Kasdanは昔、“I Love You To Death”という映画を見て、ちょっとアメリカ離れしたオフビートでしゃれたコメディ(River PhoenixとKeanu Reevesがおバカをやってる)で感心した覚えがあるので借りてきた。
ところでこの原作は、世界一下品なホラー小説である。何が下品って、エイリアンものなのだが、そのエイリアンに取り憑かれた人間(も獣も)は、のべつまくなし猛烈に臭い屁(しかも大砲のような音の)をこきまくるのである。登場人物がおならをする回数から言ったら、間違いなく文学史上ナンバーワン。文字通りページの間から臭ってくるような小説で、それさえなければけっこうおもしろいのに、なんでおならまみれにするかなーと思って、この作家の品性のお下劣さにあらためて感心したものである。
それとKasdanと主演のMorgan Freemanの組み合わせがなんかクラクラするものがあって、どんなのか見たくなったので。ただ、おならはこの原作のキモなので、出ないわけではないが(笑)、さすがに最小限の上品なものになっていた。これだけでも小説よりいいかも(笑)。
話は先に書いたように“Alien”のパクり。もっともエイリアンというのは宇宙人という意味だし、このエイリアンも宇宙人なのでまぎらわしいから、民俗学の用語を借りて「体内の蛇」もの(有名な都市伝説)と言ったほうがいいかもしれない。
このエイリアンは人間や動物に寄生し、擬態するというところは“Alien”と同じなのだが、どうやら消化器に寄生するらしく、違いはそのおならと、尻の穴を食い破って出てくるということである。おえっ、チェストバスターもいやだが、こっちのほうがもっといや! 露骨に嫌悪感をそそるという意味で、ホラーとしてはよくできてるとも言える(笑)。
原作はそれに、得意の少年の友情物語がからむ。つまり、幼なじみの4人組がハンティングに出かけた森でエイリアンに遭遇し、地球を守るために戦うわけだが、一方ではエイリアン殲滅のために地域住民を皆殺しにしようとしている軍の秘密部隊とも争うはめになる。その軍隊のほうは、血も涙もない司令官と、命令に疑問を持ついい兵隊さんが対立しており、さらにこの4人組には、知恵遅れの超能力少年の友達がいて、4人組もその影響で多少の超能力が使えるし、彼が対エイリアンの最後の武器なのだが、でも中年になった今は白血病で死にかけている、という、あれもこれも詰め込んだごった煮みたいに欲張りな小説。
これだけ長尺の原作だから、当然ながら映画ではいろんなところをカットしなきゃならなくて、いきおいダイジェスト版みたいになってしまうが、いちおうきれいにまとめたほうだろう。枝葉が落ちて、King特有の無駄話やつじつまの合わないところが消える反面、いいところもけっこう消えちゃうからプラスマイナスゼロかなー。
ただ、ラストは原作とはぜんぜん違って、いきなり“The Hidden”になる。これは小説だったらいくらKingでもやらない禁じ手だが、まあ映画ならこういうのもありかって感じ。DVDにはボツになった別のエンディングも入っていたが、少なくともそれよりはいい感じ。
役者がみんないいのが救い。唯一の「スター」のMorgan Freemanを悪役に使うというのにはちょっと驚いたけど。この人がこういう役やるの初めて見た。やっぱりあまり悪そうには見えないね(笑)。4人組を演じた役者(Thomas
Jane、Jason Lee、Damian Lewis、Timothy Olyphant)はみんないい。白血病で死にかけてる超能力少年を、あのマッチョのDonnie
Wahlbergが演じたのにもびっくり。でもメイキャップ技術のおかげでちゃんとそう見えるからすごい。個人的に最大の収穫は「いい兵隊さん」を演じたTom
Sizemore。この人も顔見てるだけでなんかうれしくなるオヤジだ。
腹の中のモンスターは、原作ではイタチみたいとされていたのだが、映画では歯がびっしり生えた蛇とイモ虫の合いの子みたいなの。ありがちだが動きはいい。エイリアン本体は最初はグレイの姿で登場するのだが、最後はなんかすごい姿に変身する。
原作を読んだときは、イタチというのは「イタチの最後っ屁」からの発想だろうということで、なんと貧しい発想かと思ったが、虫だとすると屁っぴり虫ってやつですか(笑)。なんかあまりこわくないね。
というわけで、リビューも駆け足で投げやりだが、けっこうおもしろい映画だった。ところで、Kingなんか読むなら、Peter Straub(ピーター・ストラウブ)をおすすめします。彼はKingと何冊も共作しているように、作風が似ていて仲もいいのだが、Kingなんか目じゃなく小説のうまい作家で、特に泣かせるノスタルジックな少年ものを書かせれば天下一品(だし、もちろんKingよりこわい)。アメリカになんかなんのノスタルジーも感じられない私が読んでもほろっとしてしまうんだから(Kingがイライラさせるのはそのせいもある)、筆力の違いがわかるでしょう。おすすめは『ミステリー』か『スロート』で、たぶん翻訳はどっちも絶版だけど、古本屋にはあるのでご一読を。
これはPaul Verhoeven(笑)の“Starship Troopers”の続編。なにしろPaul Verhoeven(笑)と言えば、名前を出しただけで失笑を伴うトンデモ監督だが、この映画は私は大好きだった。というのも、見事な「反戦映画」になっていたから。あのタカ派SF作家Robert A Heinleinの原作をここまで徹底的なオチャラケ映画にし、戦争というのは要するに「人間をミンチにする」ことだってのを、これでもかこれでもかと見せつけたVerhoevenはえらい! 同じことをSpielbergは“Saving Private Ryan”のノルマンディー上陸シーンでやって賞賛を得たが、そのあとのドラマ部分がすべてクソなので、私的にはSpielbergなんかVerhoevenの足下にも及ばない。
その“Starship Troopers”の2は監督がコマ撮りアニメの巨匠Phil Tippett。よって、バグ(敵の宇宙人)がカクカク動くのかというと、もちろんそんなことはなくて、ちゃんとCG使ってる。だいたい1のバグだってTippettが作ってたんだし。でも監督作はこれが初めてだというので、裏方さん(でもこの世界では超大物)が撮る映画ってどんなのだろうと興味を引かれて見た。
と言っても、超大作を期待してはいけない。監督はじめ、作り手はみんなこれが「低予算B級モンスター・ムービー」だってことは、ちゃんとわかって作っている。なんでも予算はパート1の5%だとか(苦笑)。それにあくまで職人さんだから、私がRomeroに感じるみたいな「モンスターへの愛」なんてものはない。しかしそれはそれで職人の心意気みたいなものを感じさせる映画になっている。
で、とりあえずパート2を作るからには、なんらかの新機軸を打ち出さないとならないわけですよね。今回はそれが新種のバグで、なんとこいつは人間の体内に寄生し、完全に人間に擬態するという‥‥また、“Alien”かよー!
とは言え、“Alien”がこれだけマネされるってことはあれがモンスター映画の金字塔だからであり、実際に他のどんなモンスターよりこわいからであって、私はべつに悪い気はしない。それにそうなると当然、話は戦場の阿鼻叫喚から離れて、密室の中でひとりひとり殺されていく展開になり、低予算でも撮れるという利点もある。
そこでさっそくこの新型バグだが、これがグロい! さすがTippett、というより、私が「虫恐怖症」だからかもしれない。何しろ元が虫だからね。成虫はメタリックで機械みたいなのであまりこわくなかったが、こいつはヌラヌラウジウジしててこわいよー! おまけに腹を踏みつぶすと中から小さいのがうじゃうじゃうじゃうじゃ出てきたりして、キャー!!!
ちなみに「感染」するのは“The Hidden”式の(これもまたかよ)口移し。やられた人間は死んじゃうらしいのだが、腐っても、手足がもげても動き続けるあたりはまるでゾンビ。予算はすべてSFXにかけたというのはよくわかる。
よって、役者は無名の人ばかり。なぜかSean Connery似の主人公Richard Burgiは、まあありがちなタフガイだが、私は女性将校を演じたBrenda
Strongが好き。こういうタフで強いおばさまが好きなので。彼女はバグに寄生されるのだが、それでも果敢に戦って最後は自殺する。
オリジナルの主張を大切にしているところも好感が持てる。最初はやっぱり軍のコマーシャルで始まるし。主人公は理不尽な命令に反抗して上官を射殺したアウトローなのだが、その罪を背負ってやはり玉砕する。ところが、彼は「英霊」に祭り上げられてしまい、ただひとり生き残ったヒロインがそのプロパガンダ・フィルムを見て、おえーっと吐くところで終わっているあたり、ちゃんと反戦映画の気質も残しているわけだ。
てっきりサイコ・キラーものかと勘違いして借りたのだが、そうじゃなくて単なる怨恨による復讐殺人の話だった。よってぜんぜんおもしろくなかった。だから私は人殺しの話なんか嫌いなんだってば(笑)。
主人公の刑事が全身麻痺で動けないというのは、小説ならばそれなりにサスペンスになりうるが、映画じゃ退屈なだけ。もちろん「目だけで演技する」のが役者の腕の見せ所だが、Denzel
Washingtonの顔をじーっと見ていてもべつに楽しくないし(笑)。彼の手足になって動くのが、Angelina
Jolie扮する若い婦警なのだが、なんでプロを差し置いて、なんの経験もないおねーちゃんに重大事件を任せるのかまったく納得がいかないし、犯人の正体はなんの伏線もなく唐突に明かされるし、原作は読んでないが、原作もたぶんカス。
だいたい、この手なら、ブリジット・オベールのエリーズちゃんがいる。(ハヤカワ文庫で『森の死神』、『雪の死神』の2作が翻訳されている) 彼女なんか全身麻痺の上に、盲目で口もきけない。使えるのは耳と指1本だけ。それでたったひとりで殺人鬼と渡り合うんだから、こんなの目じゃないっすね。
すでに傑作との評判も高い映画で、私も確かにその通りだと思う。でも、そういうのってついイチャモンを付けたくなる(笑)。ということで、本当は好きなのだが、以下はすべて単なる意地悪(笑)だと思ってお読みください。
まず第一に、この手の話ってぜんぜん目新しくない。見ながら、「これは絶対前に見た!」と思ってしまったが、実は見てないのである。だったら予告編で見たんだろうかとも思ったが、見たと思ったシーンは予告編にも出てこない。それぐらい、どこかで見たようなエピソードの連続。
特に日本の少女マンガでこういう話ってよくあるじゃない? 絵に描いたような幸福そうな家庭が、内実はそうじゃなかったり、ちょっとしたことでそれがボロボロと崩壊していったり、平凡で気弱なダメおやじが、突然自分の夢を追いかけ始めたり、女王様気取りの高慢な美人が実は寂しい女の子だったり、ブスで内気なヒロインが真実の恋を手に入れたり。と、筋だけ書き出すとまるで一昔前の少女マンガ。この程度で感心してるなんて、ハリウッドの脚本の貧しさがよくわかる。
もちろん映画でも似たような話はさんざん見た。そもそもこの手の「家族の崩壊」物語の元祖と思える“Ordinary
People”以来、そういう映画は山ほどあったし、娘のボーイフレンドのサイコ野郎は“Sex,
Lies, and Videotape”のJames Spaderそのものだし、ダメおやじKevin Spaceyがついにキレて、会社に辞表をたたきつけるばかりか脅迫までするところは“Fight
Club”のEdward Nortonみたいだし。
これだけ手垢だらけの話をそんなに絶賛するかね? おそらくこの映画が受けたのは、私が考えるにアメリカ人のウィークポイントを突いてるからだ。パーフェクト・ファミリー・パラノイアとでも言うか、とにかく家族というのは完璧にハッピーじゃないとならないというコンプレックス。
日本人はそうじゃない。日本人は家族にそんな幻想は持っていない。だから、父親がハゲで腹の出たスケベジジイであっても、娘は絶望したり殺したいなんて普通は思わない。口やかましい母親が実は娘のことなんかより自分の体面しか気にしてないとしても、娘も気にしない。夫婦は愛もセックスも会話もないただの同居人に成り下がっていても、深刻に悩んだりしないばかりか、お互いその方が気楽だと思っている。どこのうちも似たり寄ったりなのをみんな知ってるからだ。
ちなみに私は高校時代(いちばん反抗期だったころ)、級友のひとりが、「うちのパパとママの娘に生まれて幸せ! 二人とも愛してる!」と言うのを聞いて、「アタマおかしいんじゃないの?」とあきれたことがある。べつに私のうちが特に崩壊家庭だからというわけじゃない。それが証拠に、他の子もあきれたような顔してたから。
だけど私は自分が結婚経験がないせいか、いまだに結婚には幻想を抱いていて、既婚者につい「でも奥さん(旦那さん)のことは愛してるんでしょ?」と言ってしまってひんしゅくを買っている。そう言うと、「長年連れ添った夫婦ってのはそういうもんじゃないのよ」とさとされるか、「こいつ、なんもわかってないな」と白い目で見られるから(笑)。
それでなおかつ、みんな離婚もせず、子供はグレたりもせず、十分満足してしあわせに暮らしている。
でもアメリカ人はそうは思わないらしい。夫婦はいくつになっても、毎日毎晩ベタベタキスして「愛してる」と言わなきゃならないし、親は子供の模範にならなきゃならないし、当然子供は親の期待に応えなくてはならない。これって考えてみればものすごいプレッシャーで、確かに頭がおかしくもなるわな(笑)。アメリカで離婚や少年非行があれだけ多いのはそのせいか? そう思うと、やっぱりアメリカ人ってかわいそうだ。
映画に話を戻すと、Kevin Spaceyは本当に大好き。いつ見てもいい。見るからに印象に残らない凡人ってところがいい。もっとも私はもっと筋肉付けるべきとは思わないけどね(笑)。その女房役のAnnette
Beningもあまりにもはまり役。
しかし役者というか、キャラクターでいちばん印象的だったのはChris Cooper演じる隣人。彼は退役軍人で、家庭も軍隊式で、息子にはスパルタ教育を課しているのだが、その息子はサイコ野郎であるばかりか麻薬の売人。なのに実は‥‥おっと、このネタばらしはまだ見てない人のためにやめておこう。
ところでChris Cooperって“Adaptation”で主役をやってた人じゃないか。あまりにキャラが違うので、ぜんぜんわからなかった。どっちにしろ、異様なルックスの絵に描いたような性格俳優。この名前は覚えておこう。
その息子を演じたWes BentleyとAnnette Beningの愛人役のPeter Gallagherは眉毛! あのゲジゲジ眉毛が気になって、他のことが目に入らない! この映画にいまいち乗り切れなかったのはあいつらの眉毛のせいだ。
娘役のThora Birchはほんとにブスなゴスロリ少女。その友達でKevin Spaceyが岡惚れするMena
Suvariはこの頃二十歳になってるのに、異様に幼いロリコン顔。
で、やっぱりハリウッド映画ってすごいなと思うのは、脚本でも役者でもなくて演出の巧みさだよね。と書いてから知ったのだが、この監督ってイギリス人じゃない! しかもまだ若くて劇場映画はこれが初監督作品。うーむ、するとこの映画の誇張されたアメリカらしさは、かえって外国人だから撮れたものなのか。うん、やっぱりいい映画かもしれない(笑)。
続いてはこれも似たような映画で、やはりアメリカならではの「壊れた人たち」の物語。何も意識してるわけじゃないんだが、不思議と似たようなのばかり借りてきてしまうんだよね。Altman風の群像劇と聞いたときから、内容はだいたい想像が付くと思ってたんだが。
これはSan Fernando Valleyでのある一日の9人の人々の物語。もう人が多くて筋が入り組んでてめんどくさいので簡単にやっつけてしまうけど、“American
Beauty”のキャラクターたちの悩みは、けなしはしたが、それなりに共感のできるもので、ついもらい泣きしてしまったぐらいだが、私はこの人たちの悩みにはまったく感情移入できない。こっちの悩みのほうがはるかに深刻で、普遍性のあるものなのに。
理由はキャラクターがなんか薄っぺらで、現実味がないから。この辺が演出と脚本の力の差かねー。監督のPaul
Thomas Andersonはやはり非常に世評の高い“Boogie Nights”を撮ってる人で(私は見てない)、できる人には違いないのだが、感性と好みの差だろうか。
とりあえず、個々のエピソードはあまりおもしろくないのだが、映画の冒頭では「嘘のようだが本当にあった偶然の一致の話」が紹介されるし、ラストではあっと驚く展開が待ってると聞かされてたので、このほとんどつながりのない人々の運命がどこかでひとつに交錯し、思いもかけない悲劇を招くか、あるいは救済されるかのどっちかになるんだろうと思って期待して見ていた。
ところが見てびっくり。単にカエルの雨が降るだけで、それぞれの物語はほとんど解決を見ないまま、なし崩しに終わる。あーん? カエルが空から降ってくる(竜巻に巻き上げられた魚やカエルが降ることは実際にあるらしい)のって、そんなにおもしろいか? まあ、落ちてくるカエルの格好がおかしいからけっこう笑ったけどさ。
それにしてもこれだけなの? まあ中にはカエルのおかげで命が助かった人もいるけどさ。カタルシスってものがないし、後味もよくない。“American
Beauty”はむごいラストにもかかわらず、カラッと明るく希望を持たせる終わり方だったのに。
この映画に対する私の印象が悪いのは、全編に使われてるAimee Mannの歌のせいもある。私はシンガー・ソングライターが嫌いなうえに、女性シンガーが嫌いなうえに、こういういい年こいて甘ったれた声のシンガーが特に嫌いなもんで。ところで、監督のPaul Thomas AndersonってFiona Appleと同棲してるんですって? はーん。
というわけで、私の評価は評判倒れというものですがどうでしょう?
(ところでこの映画を見た人は、私がTom Cruiseのアレになんと言うか期待していたかもしれませんが、本当に嫌いな見るもおぞましいものは私の目には一切入らないので、あれも存在しなかったことになっているのです)
Lynchファンを自称しながら今ごろこんなの見てるあたりが情けないが、本当にここ5年ばかり完全に映画から離れてたんだってば。それと「退屈しそう」という恐れがあったのもある。
しかし、「老人と子供と動物」は映画の禁じ手ってぐらいで、とにかく老人と子供と動物は誰がどう撮ってもかわいいので、許せちゃうんだな(笑)。とにかく主演のRichard
Farnsworthがいじらしくてかわいくって最高!
お話は死期をさとった老人Alvin Straightが、仲違いして10年間会っていない兄が卒中で倒れたという電話をきっかけに、兄に会うために芝刈り機に乗って600キロの道のりを旅する話。ロード・ムービーだからして当然、途中でいろんな人に会うのだが、これがまたみんないい人ばかり。しかもAlvinとほんの少ししゃべるだけで、みんながそれなりに癒される。
どうやらやや知恵遅れらしいAlvinの娘も本当に優しくていい人。演じるSissy
Spacekは昔から大好きなのだが、アメリカの田舎の女性を演じさせたら彼女の右に出る女優はいない。
しかし、映画の大半は田舎道を芝刈り機でのんびり走るAlvinと、美しい田園風景を映しているだけ。これまた癒し効果絶大、なんだろうな。私は残念ながらアメリカの風景じゃ癒されないんだが。
ただ、やっぱりLynchだから(笑)、ちゃんと兄さんに会えるのかどうか心配だった。着いてみたら兄さんは死んでたり、Alvinのほうが先にくたばっちゃったりするんじゃないかと。でもちゃんと会えたばかりか、この二人には会話も必要ない。ただ黙ってポーチの椅子に座って、満天の星空を見上げるところで終わる。
というわけで、これは実話だそうだけど癒し系ファンタジーなのだ。現実がこんなに優しく美しいはずはないから。主演のRichard
Farnsworthは末期癌の診断を下されて自殺したそうで、それが現実ってものなんだけど、映画はファンタジーなのだ。
公開当時は「Lynchがこういう映画を!」と驚かれたようだが、私はそれほど驚かない。いつだって彼はファンタジーを撮っていたし、ああいう鬼畜系監督にかぎって、なぜか心温まるヒューマン・ドラマを撮りたがるものだし。小品だけど愛らしい作品。
一休みして音楽の話、と言っても、私の好みはすごく狭いので、もう耳タコでしょうが、勘弁してください。
今日届いたのはThe Rain Bandのシングル3枚とStarsailorのDVDシングル。特にRain
Bandはなんかもう、すごーくうれしい。と言うと、これだけたくさん買ってて他のはうれしくないのかと言われそうだが、やっぱりコレクターとしてほとんど義務的に買ってるものと、本当に聴きたくて買ったものとは違う。
Rain Bandはもうハマりっぱなし。特にこないだ初めてビデオを見たせいが大きい。やっぱり顔も知らずに聴いてるのと(ジャケ写しか見たことなかった)、自分の好みの男の子が歌ってると思って聴くのとではえらい違いだ。
で、聴けば聴くほどいいなあ。これだけいい音楽作ってまったく評価されないんじゃ、私だったらもう何もかもいやになるよ。とか言って、現役時には存在も知らなかったという私もひどいけど。彼らも最初はFierce
Pandaからのデビューで、やっぱりFierce Pandaのシングルはすべてチェックしないとダメかも。昔ならそれもできたんだけどねえ。今の経済状態では‥‥。
とりあえず、彼がまだ音楽をあきらめてないことを祈りつつ、もしどこかでRichard
Nancollis(リチャード・ナンコリス、と読むのかしら?)の名前を目にした方がいらっしゃいましたら、ぜひ私にご一報を。でも、Paul
DraperやPatrick Duffなら消息を知らせてくれるファンもいるけど、ここまで無名だと無理か。あーん! なんで解散したんだよ! 売れなくてもアルバム2枚、3枚と出し続けてさえいれば、必ずどこかで評価してくれる人はいるのに。
一方のStarsailorは、いろんなフォーマットのシングルを出すことに文句を言っていたが、やっぱり手に取ればニコニコしてしまうのがコレクターと言うもので、シングル2枚出すよりやっぱりDVDシングルのほうがいいなあ。プロモ・ビデオもライブ・ビデオも見れて、ポスターも入ってるし、なんかお得な感じ。私は特にイギリスのDVDシングルのこの丸みを帯びたケースが好きだなあ。どっしりして重量感もあるし。難点はケースだけ買えないので壊れても取り替えられないこと。これも安いからと言ってeBayで中古を買ったんだが、ケースにひびが入ってる!
えー、かんじんの曲について言うと、いつものキャッチーなメロディが薄れて、今回はずいぶんヘヴィで気合いが入ってるな。アルバムはどうなのかしら? とりあえず、この人たちはいつもスリーブが美しくて好きだ。
映画リビューはまだまだ続くんだけど、今日はちょっとお休みして商売の話。
いやー、この夏から秋にかけての商売は全滅に近かった。これまでも何度かそういう「危機」はあって、そのたび、「もうやってられない。やめよう」と思ったんだけど、そのたびまた持ち直して、ここまでどうにかこうにかやってきたんだけど。
それにしてもこれだけ長く不景気が続いたのは本当に初めて。こないだも、値切ろうとする常連さんに向かって、「私はもうこれで儲けようなんて気は失せたから値引きしてもいいけど、これ以上赤字が増えたら店を閉めなくちゃならなくて、そうなったらあなたが困るんじゃない?」と言いたくなったけど、もちろんお客様に向かってそんなことは言わない。思っただけ(笑)。
でまあ、なんで売れないのかいろいろ考えたんですよねー。これまでは、「たとえ素人ショップでも、いいものや他にないものを揃えれば必ず売れる」という信念のもとにやってきたけど、もしかしてそれは間違ってたんだろうかとか、私の商売のやり方に何か根本的な間違いがあって、だから儲からないのかもとか(これはあり得る)、やっぱりiPodのせいだろうかとか。
最大の問題は、これまでは何があってもコンスタントに売れ続けてきたMowaxのお客さんがすっかり遠のいたこと。これはある意味当然というか、Toy's
Factoryが日本独自のMowax盤を出してくれたからこそ私は商売ができたのに、そのToy's
Factoryから離れちゃったし、そもそもMowax自体がほとんど自然消滅したからしょうがない。それを見込んで、やっぱり「本業」のロックのほうで稼げるようにならくちゃとがんばってきたつもりなのだが。
まあ、うちの営業成績では普通の店ならとっくにつぶれているが、店舗なしの通販のみ、しかも仕入れ以外には一切お金をかけないというケチケチ経営のおかげでなんとかやってきた。でも、売れないからと言って、いつまでも同じ商品を並べておくわけにもいかず、仕入れはしないわけにいかないので、毎月赤字ばかりが増え続けていたわけ。
そのわりにあまり悲壮感や緊迫感がないのは、自分のコレクションも着々と増えてるせいと、なんにしろCDいっぱい持ってるのはうれしいという(笑)悲しいコレクターの性。だって、少なくとも物は持ってるんだし、お金をドブに捨ててるわけじゃないから。
それでもそろそろなんとかしなきゃ‥‥と思い始めたところで、またいきなり注文が来るようになるから本当にわからない。しかも今日は早稲田で(これがなかなかハードな仕事なのだ)、今から出勤というときに、先月1か月分ぐらいの注文が一度にまとめてどっと来るのはなんでなの! パラパラとでも来てくれればこれほど悲観せずにすんだのに! と文句を言っても、お客さんは私の都合なんか知るはずもない(笑)。
で、ほっとしたのも束の間、迅速対応がモットーの我が社としては、電車の時間を気にしつつ、時計とにらめっこしながら猛烈な勢いで返事のメールを書く。せっかく来てくれたお客を逃してなるものかと思って。これがクレジットカードを使えない店の悲しさで、クレジットなら注文と同時に振り込んでもらえるからそんなことないのに、うちあたりだと注文した後で気が変わったり、(コレクターというのは「ほしい!」と思うと我を忘れてしまうが、たぶん一晩寝ると正気に戻るんだろう(笑))、不意の出費でお金がなくなってキャンセルなんてことがよくあるんだよね。
それで今、仕事から帰って朦朧とした頭でまた続きをやっているのだが、「こんなふうにすぐに返事をもらえる店は大好きだよ!」と言ってくれるお客さんもいて、私の経営方針はやはり間違ってなかったと。おかげでいくつか大口取引が成立しそうで、また寿命がのびた。
どうせまたすぐ閑古鳥に戻るのかもしれないけど、売れるとやっぱり仕事にも張り合いが出て、「もっと仕入れなきゃ!」とやる気になるし、とにかく喜んでくれる人がいる以上は、だめもとで続けたいと思ってます。とか書いてる間にも続々注文が来るよー! どうなってるんだ?というわけで、仕事に戻ります。はー、ねむい。
なんとなくあわただしい。
初めてCD Wow!で注文したStarsailorの新譜限定盤が届く。このリビューは近いうちに書くつもりだが、11ポンドで日本への送料無料! 2300円足らずで、はたして高いのか安いのかわからないが、たぶんすごーく安いと思う。eBayセラーですら送料5ポンドぐらい請求するんだから。
ところが安いものには落とし穴って感じで、ほぼ同時期に注文したDepeche Modeの限定盤はどうなってるのかなと思って、注文状況を見たら、消えている! カード払いだから注文と同時に支払いはすませているわけで、これで品物送ってこなかったら丸損だ! もちろんすぐに苦情のメールは書いたが、普通は木で鼻をくくったような定型の返事が返ってくるだけ。これだから大きいショップは信頼がならない。Ian
Brownの限定盤も注文しちゃったのだが、大丈夫かしら?
ダイエーで閉店セールをやっているが、どうせたいして安くないし、そもそもほしいようなものがない。ほしいとしたら、前にも書いたティファールの鍋だけだが、もともと在庫も少なかったし、そういういいものは早々に売れちゃってるだろうと思ったら、展示品が残っていた。それで子細に調べると、ついてるはずの蓋がひとつなくなっている。チャーンス!
というわけで、粘ったあげく、もともと値引きしてあったのを閉店価格の2割引、さらに傷物ということで、そこからさらに2割引かせて、12000円ぐらいのものを5800円でゲット! (「めったにまともな料理なんかしないくせに」という突っ込みはなしよ)
持ち帰ってさっそく手入れ。きれいに洗って油を塗る。たっぷり付けた油が吸い込まれるように消えていくのが不思議。これであとは一生油を引く必要なし!(ティファールのセールスマンみたい) 〈だから料理もしないくせに料理道具の手入れだけは一生懸命やるんだから〉
そういや、前に「ダイエーが閉店しても痛くもかゆくもない」なんて書いたが、やっぱり痛いよ! 何がって、私は発送用の段ボール箱をここで調達していたのだが、これがなくなるとものすごーく困る。
もちろん、他のスーパーでも持ち帰り用の段ボールは置いているが、どれも小さすぎて私の役には立たないのだ。しかも段ボールというのはめちゃくちゃかさばって持ちにくいので、遠くからたくさん運んでくるのは不可能。買うこともできるが、これが高くて、うちの経営状態ではとてもそんなものにお金を使う余裕はない。
こうなると、「近所の店で頭を下げてもらう」か「ゴミ捨て場をあさる」の選択肢しかなく、どっちにしろつらい! せめてなくなる前にと備蓄をと思って、今はせっせと家に段ボールを運び込んでいるが、おかげで、ただでさえ足の踏み場もないうちは惨憺たるありさまに!
それにここは夜になると生鮮食料品が半額とかの安売りになるので、私はもっぱらそれを買っていたのだが、それもなくなるとうちの家計はかーなりきつい。これまた他のスーパーでもやってるが、これほど安くないし、隣だからこそ、夜中にサンダル突っかけて行けたのに。やっぱりなくなっていいものというのはないのだと反省。
備蓄と言えば、石油不足はどうなったんでしょうかねえ。いや、私は車を持ってないからガソリンの高騰は心配してないのだが、最近、私がいつも買ってる資料整理用のクリアファイルがダイソーの店頭からいっせいに消えたのが気になってて。消えたわけじゃないけど、種類がほとんどなくなって棚の面積も以前の5分の1ぐらいになってる。他の店舗にも行ってみたが同じ。それでもしかしたら石油価格が上がったせいじゃないかと思って。
というのも、思い出すのは30年前のオイル・ショック。あのときは日本じゃトイレットペーパーがなくなって騒いだが、トイレットペーパーは石油でできてるわけじゃないので(苦笑)単なるデマが原因だった。それより私は、いつも買ってたクリアファイルが一夜にして倍に値上がりしたのがショックだった。
それより、CDやレコードこそ石油でできてるので、あれが値上がりしたら私は死活問題だ。(オイル・ショックのときは確かに値上がりはしたが、それほどすごい幅じゃなかった) だいたいねえ、限りあることがわかってる石油を燃料に使うなんて狂気の沙汰! ガソリン車なんかみんな禁止しろ! でないとCDが作れなくなっちゃう!
女性天皇を認めるとかなんとかかまびすしいが、それ以前に「皇室廃止論」はまったく浮かんでこないのはなんでだろう? イギリスじゃしょっちゅうやってるのに。私としては、皇室こそなくなっても痛くもかゆくもないものの代表なので、とっととなくせばいいと思ってるのだが。(イギリス王室はあってもいい。おもしろいから)
かまびすしいと言えばこっちも。私は株にも野球にも興味ないから、勝手にしてくださいって感じだが、なんかスケール小さい感じ。イギリスでもメディアの買収がすごかったが、そういうのの買い手は世界的コングロマリットだよね。なのに、楽天とライブドアって、IT業界の勝ち組とか言われてもぜんぜんピンと来ない。これだけ大量にインターネットで買い物している私も、どっちも一度も利用したことないし、海外の人は聞いたこともないんじゃないの? インターネットの最大の強みは国際性なのに。少なくともうちの店の顧客は世界38か国にまたがってるし(今数えた)、そこだけ勝った!(笑) って威張ってもなんかむなしい(笑)。
著作権の濫用には私は前から否定的なのだが、今度はオークションの画像掲載にイチャモンがついた。横浜市が差し押さえた絵画を市のサイトでオークションにかけたのだが、その画像が著作権侵害だとして裁判を起こされたのだ。
これを権利の濫用と言わずしてなんだろう。断っておくが、音楽業界が著作権にうるさいのは、デジタル音楽は質の劣化なしにコピーが可能だからである。それに対して絵画はと言うと、画集の写真だって現物とは似ても似つかない。まして、この写真というのは遠くから斜めに撮ったいい加減な写真で、おまけにウェブ用だから相当圧縮してある。劣化どころかもうまったくの別物!
だいたい、MP3を落としたからCD買わないっていう人はいても、ウェブで写真見たから絵は買わないって人はいないでしょうが(笑)。
まったくバカな話で、海外ではそんなの聞いたこともないが、もしかしてヤフオクでは画像が載せられなくなるかも。そうなったら誰が買うかって感じですよね。
著作権侵害と言えば、ヤフオクではMP3、500曲入りとかいうのが野放し。こういうのを取り締まれよ! そういや、ヤフオクでCDをブラウズしていると、並んでるのは違法コピーのブートばっかり。つくづく後進国だなーと思う。
前々から言ってるように、私はブートレッグがきらいです。理由はひとえに質が粗悪だから。私はオーディオ・マニアってほどじゃないが、やっぱり音にもこだわるので。関係ないが、本物のオーディオ・マニアはすごいよ。本物のオーディオ・マニアにとって、音楽なんか聴くのは邪道なんだそうだ。テスト・レコードしか聴かない(笑)。
なのに、日本じゃブートレッグ屋のことをコレクター・ショップと呼ぶように、レコード・コレクター=ブート・コレクターという図式ができあがっているようなのもむかつく。あんなもの集めて何がうれしいのかねえ? というのは自分に返ってくるセリフだから言わないが(笑)。
岡野玲子の『陰陽師』が最終巻を出して完結した。このマンガ、私は1巻から買ってます。ただ、前半は平安朝の妖怪ハンターものとして楽しく読んだんだけど、夢枕獏の原作から離れて、陰陽道のなんじゃもんじゃになって行った後半はあまりおもしろくなかったね。その夢枕獏も小説家としては(下手だから)大嫌いなんだけど。
もちろん陰陽道というのは当時の「科学」だったことは知ってるが、私にはどうもこの宗教臭がたまらん。それにこのたぐいの疑似科学(と言い切ってしまう)にはとっくに関心を失った。というのも、本物の科学(特に理論物理学と天文学)のほうが、疑似科学よりよっぽど突拍子もなく奇想天外で、人間の知覚や常識を超えた、とんでもなくぶっ飛んだ世界を見せてくれてくれることを知ったから。マジな話、物理学の専門書を読む方が、これよりよっぽど夢みたいで想像力を刺激してくれますよ。
それと、私は少女マンガを読み慣れないので、あの独特の絵柄とか文法とかに慣れるまでちょっととまどった。だいたい晴明も博雅もまったく平安人には見えないし(笑)。彫りが深くてバタくさい顔の博雅が当時は醜男というのは作中でも言及されているが、それ言ったら晴明だって超醜男じゃん(笑)。なにしろ引き目かぎ鼻下ぶくれが美男美女の条件だった時代なんだから、あんな細面で鼻筋が通った男は醜男もいいとこ。(本物の晴明の肖像画はちゃんと下ぶくれの「美男」に描かれてます)
などとボロクソ言いながらなんでファンかというと、単に、岡野さんの描く衣装や家具調度や建物の絵を見るのが楽しみだったから。それを思うと、これが白黒なのは本当にもったいない。オールカラーで描くべきマンガだよ、これは。と、人ごとだから勝手なことを言う。
いつも自分で「非国民」と言っているが、私は日本人でありながら日本的なもの、特に古典にはまるっきりうとい上に積極的に嫌いな人間である。でも私のまわりにはそういうのが大好きな人が多いんだよね。
大学教員というのは年寄りが多いせいか、歌舞伎や能や日本舞踊や日本画や仏像や俳句のファンが多い。というか、自分がやっている人も多い。だから教員室でもそういう話で盛り上がることが多いのだが、そういうとき私は隅っこで小さくなっている。ぜんぜんなんの話かわからなくてついていけないから(笑)。
いや、年寄りだからというのは間違ってるな。そういう人たちは若いころからやっていたりファンだったりするようだから。やっぱり大学教師になるような人は教養のある裕福な家庭で育っているせいだろうか? すいませんね、私は育ちが悪いもんで、そんなものこれまでなんの縁もなかったんですよ。
いちおう亡くなったお祖母ちゃんはプロの邦楽のミュージシャンだったんですけどね。(義太夫の師匠だった) その血はまったく引いてないな。
いちおう西洋ものは教養としては一通りカバーしてるんだけどね。クラシックのコンサートで寝たりはしないし(笑)。だめなのはオペラだけ。だって、デブがキンキラの衣装着て、人間とは思えない声張り上げてるのなんてグロテスクなだけじゃない。お芝居としても思い切りクサいメロドラマばっかりだし。歌舞伎は日本のオペラみたいなものじゃないかと思うので、たぶん歌舞伎もだめだろう。ヨボヨボの爺さんが若い娘役をやるというのもねえ(笑)。
そんな私でも美しさがわかるのは、絵画と着物の一部。全面的に賛美するのは建築と造園と工芸。だから『陰陽師』もその目で見てるわけ。
でもBrian Enoと伶楽舎のCDは買いましたよ。これは私にとっては究極の前衛音楽。なにしろ全編、異様な不協和音(としか聞こえない)の洪水で、聴いてるとクラクラして楽しい(笑)。15分以上は聞き続けられないけど。
私は競馬歴もロック歴と同じぐらい長い(中学生のときから)のだが、競馬は10年ほど前に「引退」した。理由は単に、時間がなかったのと、お金も場所もないので(馬券を買うお金じゃなくて、競馬でもやっぱりコレクターだったので)これ以上ものが増えてはかなわんと思って。コレクションと言っても、もっぱら資料だけど、何かをあきらめなくてはならなかったんだよね。
だからレースをテレビで見ることも極力避けていたのだが(一度見ちゃうとズルズル見てまたハマっちゃうから)、これだけ評判の馬はやっぱり見ないわけにはいかないでしょと。と言っても、eBayで勝負アイテムが出てたので、スナイプを待ちながら横目でNHK特集を見ただけだけど。
だいたい、マスコミというのはなんでも大げさに騒ぐので、はたしてどれぐらい強いのかしらと思っていた。いや、強いことは間違いないが、三冠を取るのは強さよりもむしろ運の強さだから。
それで初めてレースぶりを見たのだが、ほんと強いわ(笑)。これまでの長い競馬人生で見た日本馬の中で、いちばん強い馬は誰かと言われたら、これまではマルゼンスキーと答えたのだが、現時点ではそのマルゼンスキーと同じぐらい強い、というか速い。
ちなみにマルゼンスキーがどれぐらい強かったかと言うと、やんちゃ坊主でまじめにレースをしたことが一度もなく、いつも遊びながら大差で勝って、無敗のまま引退したので、はたしてどれぐらい強いのかわからなかった。その本当の強さは種牡馬になって証明したが。(現在はブルードメアサイアーとしてよく名前を見ますね)
しかし、どんな強い無敗馬でも、必ず一度は「あわや」というレースがあるものだが、それを三冠最後の菊花賞で見せるとはね(笑)。ゴールを間違えて引っかかり、騎手とあれだけ綱引きするなんて、普通ならあれで沈没して当然なのに。まあ、それでも最後まで我慢してスパートを待った武豊のうまさもあるが。
マルゼンスキーは「スピードの絶対値が違いすぎる」と言われたが、ディープインパクトもまさにそういう感じ。全身筋肉のかたまりで、タンクみたいだったマルゼンスキーに対して、こちらは女馬みたいにか細いので、体型はぜんぜん違うんだけど、フォームがすばらしい。
というところで、ディープインパクトの大ファンになるかというと、そういうものでもなくて、あんまりかわいくないから私は好きじゃない。私は馬も顔で差別しますからね(笑)。この子は顔はまあ十人並み。
この馬はいわゆる悍馬である。咬癖や蹴癖があるようだし。馬房じゃ口輪をはめられてるし、しっぽに「蹴ります」の印の赤いリボンが結んであるでしょ。餌くれる人間を咬んだり蹴ったりするのって、あまり賢くないよね(笑)。そもそもゴールを間違えるあたりもおバカだし。(馬に文字が読めるはずもないのに、賢い馬は距離が変わってもちゃんとゴールの位置がわかるのだ) 私はやっぱり賢い馬が好き。それに、パドックでピョンピョコ跳ねたりするのも威厳がない。
私が好きなのはやはり落ち着いて威風堂々、チャンピオンらしい気品と威厳が感じられるような馬だなー。
ちなみにその意味で、いちばん好きだったのはシンボリルドルフ。目元涼しく、きりっとして、なおかつ優しそうな、非の打ち所のない美馬だった。息子のトウカイテイオーも甲乙付けがたいぐらいい男。どちらも姿形も美しくて、歩く彫像のようだった。あ、もちろん強かったのももちろんですが。
額の星だって、ディープインパクトみたいな、あるかないかのしょぼいのじゃなくて、ルドルフは額に三日月、テイオーはくっきりした流星で、かっこよかった。
あとは種牡馬としてどれぐらいの成績を残せるかですよね。アメリカだったらここで引退させちゃうんだけど、日本じゃ無理だろうな。
あ、関係ないけど、番組を見ていて思ったこと。ディープインパクトはツメが薄いとかで、日本じゃ初めてという釘を使わない蹄鉄を履いてるんだけど、そのとき間にショック・アブソーバーを入れていた。これって規約違反にならないの? だったら足に爆弾抱えている馬はみんな入れればいいような気がするし、その材質によってはスピードも出るような気がするんだけど。
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